第30回
平成29年度(2018年)

第30回の筆記試験では、総得点125点に対して合格基準点は77点でした。

問題一覧(全125問)

  1.  問題1  人間の尊厳と自立   

    1960年代後半からアメリカで展開した自立生活運動に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  2.  問題2  人間の尊厳と自立   

    Aさん(65歳、男性、要介護2)は、昨年、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)と診断された。妻は既に亡くなり、娘のBさん(35歳)は遠方に嫁いでいる 。Aさんは、現在、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で生活している。Aさんは介護福祉職に対して、「Bは頭もいいし、かわいいし、きっと妻に似たんだな」とよく話していた。Bさんが面会に来た時、「誰だい。ご親切にありがとうございます」というAさんの声と、「私はあなたの娘のBよ、忘れちゃったの」「お父さん、しっかりしてよ」と怒鳴るBさんの声が部屋から聞こえた。 介護福祉職がAさんへのアドボカシー(advocacy)の視点からBさんに行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  3.  問題3  人間関係とコミュニケーション   

    利用者との関係を構築するためのコミュニケーションの基本として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  4.  問題4  人間関係とコミュニケーション   

    Cさん(87 歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。 最近、Cさんがレクリエーション活動を休むことが多くなったので、担当のD介護福祉職はCさんに話を聞いた。Cさんは、「参加したい気持ちはあるので、次回は参加します」と言いながらも、浮かない表情をしていた。D介護福祉職は、「自分の気持ちを我慢しなくてもいいですよ」とCさんに言った。この時のD介護福祉職の言葉かけに該当するバイステック(Biestek, F.)の7原則の内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  5.  問題5  社会の理解   

    「2016年(平成28年)国民生活基礎調査」(厚生労働省)に、よる世帯状況に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  6.  問題6  社会の理解   

    現在の日本の雇用に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  7.  問題7  社会の理解   

    地域包括ケアシステムを支える互助の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  8.  問題8  社会の理解   

    日本国憲法第25条で定められている権利として、正しいものを1つ選びなさい。

  9.  問題9  社会の理解   

    Eさん(64歳、男性)は、4年前に企業を定年退職して無職であり、専業主婦の妻と二人で年金生活をしている。他の家族の医療保険の被扶養者ではない。ある日、Eさんは、自宅の庭掃除をしている時に転倒して、大腿骨(だいたいこつ)を骨折(fracture)した。そのため病院で手術をすることになった。次の制度のうち、医療費の支払いに適用できるものとして、正しいものを1つ選びなさい。

  10.  問題10  社会の理解   

    介護保険法第1条に規定されている内容に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  11.  問題11  社会の理解   

    介護保険制度における地域ケア会議の目的として適切なものを1つ選びなさい。

  12.  問題12  社会の理解   

    「障害者差別解消法」に基づく対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  13.  問題13  社会の理解   

    「障害者総合支援法」における補装具として、正しいものを1つ選びなさい。

  14.  問題14  社会の理解   

    特定健康診査に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  15.  問題15  社会の理解   

    Fさん(75歳、女性、要介護3)は訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して、自宅(持ち家)で一人暮らしをしている。年金と貯金で生活してきたが、貯金もなくなって利用者負担額の支払いができないので、来月から訪問介護(ホームヘルプサービス)を断りたいとG訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。G訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  16.  問題16  社会の理解   

    サービス付き高齢者向け住宅に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  17.  問題17  介護の基本   

    2017年(平成29年)4月現在、経済連携協定(Economic Partnership Agreement)に基づく介護福祉士候補者等の受入れに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  18.  問題18  介護の基本   

    社会福祉士及び介護福祉士法に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  19.  問題19  介護の基本   

    介護における自立に向けた支援に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  20.  問題20  介護の基本   

    Hさん(75歳、女性)は、1か月前に介護老人福祉施設に入所した。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症として、左片麻痺(ひだりかたまひ)があり、認知症(dementia)と診断されている。看護師として長年勤め、退職時は看護部長であった。Hさんは日頃から、介護福祉職に苦情を言い、周りの利用者とのトラブルも絶えない。特に日中の入浴に関しては、拒否が強く、「私は仕事があるから、夜に一人でお風呂に入りたい」という訴えが続いている。介護福祉職のHさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  21.  問題21  介護の基本   

    看護小規模多機能型居宅介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  22.  問題22  介護の基本   

    個人情報を使用するに当たり、本人や家族への説明と同意が不要となるケースとして、適切なものを1つ選びなさい。

  23.  問題23  介護の基本   

    介護老人福祉施設における防災対策に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  24.  問題24  介護の基本   

    一人暮らしの認知症高齢者のJさんが、一昨日、訪問販売で高価な寝具を購入して、家族が困惑している。この家族への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  25.  問題25  介護の基本   

    「育児・介護休業法」に基づく、休業や休暇などの取得に関する 次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  26.  問題26  介護の基本   

    「ストレスチェック制度」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  27.  問題27  コミュニケーション技術   

    受容の説明に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  28.  問題28  コミュニケーション技術   

    コミュニケーションがより円滑になるように、開かれた質問をする目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  29.  問題29  コミュニケーション技術   

    Kさん(75歳、女性)は、脳梗塞(cerebral infarction)を発症して、1か月間入院した後、介護老人保健施設に入所した。Kさんは重度の運動性失語症(motor aphasia)のため、自分から話すことはなかった。入所して2か月ほど過ぎた頃、Kさんは、少しずつ言葉が話せるようになった。ある日の午後2時頃、介護福祉職に向かって、 「お茶、いや、違う、お、お、違う、ええと」と話し始めたが、 伝えたい言葉が見つからないようで、もどかしそうであった。この時のKさんへの介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  30.  問題30  コミュニケーション技術   

    抑うつ状態(depressive state)の利用者への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  31.  問題31  コミュニケーション技術   

    Lさん(75歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。中等度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)と診断されて、担当のM介護福祉職(男性)を、既に亡くなった自分の夫であると認識している。何か心配なことがあると、M介護福祉職を探しだして、「お父さん聞いて…」と不安そうな表情で話してくる。不安そうな表情で話すLさんへの、M介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  32.  問題32  コミュニケーション技術   

    Aさん(97歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。最近、衰弱が進んで水も飲めなくなり、「もう、逝ってもいいんだけどね」とつぶやくことが増えた。ある日、夜勤の介護福祉職がAさんの様子を確認しようとベッドに近づくと、Aさんが目を開けて、「お迎えはまだかしらね」と穏やかな顔で言った。Aさんの発言に対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  33.  問題33  コミュニケーション技術   

    介護業務の事故報告に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  34.  問題34  コミュニケーション技術   

    ブレインストーミング(brainstorming)の原則に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  35.  問題35  生活支援技術   

    Bさん(87 歳、女性)は夫(90歳)と二人暮らしである。Bさんには持病があり、夫は脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症による軽い右片麻痺(みぎかたまひ)で、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。Bさんと夫は苦労して手に入れた自宅に愛着を感じており、以前から、「死ぬならこの家で」と話していた。ある日Bさんは、「この家で死にたいと思っていたけどいつまで二人で暮らせるか…」と打ち明けた。話を聞いた訪問介護員(ホームヘルパー)がBさんにかける言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  36.  問題36  生活支援技術   

    介護老人福祉施設における居室の環境整備で留意すべき点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  37.  問題37  生活支援技術   

    利用者の自宅の清掃を行うときの注意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  38.  問題38  生活支援技術   

    ユニットケアを行う入居施設の「プライベート空間」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  39.  問題39  生活支援技術   

    Cさん(75歳、男性)は、頸椎症(けいついしょう)(cervical spondylosis)と診断された。手がしびれ、指先に力が入らない。しびれが強い左手に加えて、最近では、右手の症状が進行して、食後の歯磨きがうまくできなくなった。Cさんが口腔(こうくう)の清潔を保つための介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  40.  問題40  生活支援技術   

    保温効果を高めるための着衣に関する次の助言のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  41.  問題41  生活支援技術   

    ベッドの端に座っている左片麻痺(ひだりかたまひ)の利用者の、立ち上がりまでの基本的な介護として、適切なものを1つ選びなさい。

  42.  問題42  生活支援技術   

    屋外での車いすの介助方法として、適切なものを1つ選びなさい。

  43.  問題43  生活支援技術   

    図はU駅のホームの見取図である。介護福祉職が視覚障害者と列車を待つときの位置として。適切なものを1つ選びなさい。(注)Aは白線である。Cは点状ブロックである。

  44.  問題44  生活支援技術   

    食中毒(foodborne disease)の予防に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  45.  問題45  生活支援技術   

    嚥下障害(えんげしょうがい)がある利用者に提供する飲食物として最も適切なものを1つ選びなさい。

  46.  問題46  生活支援技術   

    施設における介護福祉職と他職種との連携として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  47.  問題47  生活支援技術   

    糖尿病(diabetes mellitus)のある利用者の入浴時に、特に注意して観察すべき皮膚の部位として、適切なものを1つ選びなさい。

  48.  問題48  生活支援技術   

    おむつで排泄(はいせつ)を行っている利用者の陰部の清拭(せいしき)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  49.  問題49  生活支援技術   

    排便のメカニズムに基づく排泄(はいせつ)の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  50.  問題50  生活支援技術   

    直腸性便秘のある高齢者の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  51.  問題51  生活支援技術   

    消化管ストーマを造設している人の生活支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  52.  問題52  生活支援技術   

    季節や行事と、食事の組合せとして、最もふさわしいものを1つ選びなさい。

  53.  問題53  生活支援技術   

    疾病のために食事制限がある利用者の食生活に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  54.  問題54  生活支援技術   

    エンゲル係数について相談を受けた介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  55.  問題55  生活支援技術   

    洗濯に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  56.  問題56  生活支援技術   

    昼夜逆転している利用者への介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  57.  問題57  生活支援技術   

    パーキンソン病(Parkinson disease)(ホーエン・ヤール重症度分類ステージ3)の高齢者の寝室環境に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  58.  問題58  生活支援技術   

    Dさん(75歳、女性)は、以前は散歩が好きで、毎日、1時間ぐらい近所を歩いていた。最近、心不全(heart failure)が進行して歩行がゆっくりとなり、散歩も出かけず、窓のそばに座って過ごすことが多くなった。食事は、すぐおなかがいっぱになるからと、6回に分けて食べている。夜、「横になると呼吸が苦しい時があり、眠れていない」という言葉が聞かれるようになった。Dさんへの安眠の支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  59.  問題59  生活支援技術   

    終末期にある利用者を施設で看取(みと)る家族への支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  60.  問題60  生活支援技術   

    施設において、介護福祉職の行う死後の処置として、適切なものを1つ選びなさい。

  61.  問題61  介護過程   

    介護過程の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  62.  問題62  介護過程   

    利用者のアセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  63.  問題63  介護過程   

    介護計画の立案に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  64.  問題64  介護過程   

    介護記録に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  65.  問題65  介護過程   

    介護過程の評価に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  66.  問題66  介護過程   

    Eさんは認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。廊下を頻繁に歩き、他の利用者の部屋に入ってはトラブルになりかけている。介護福祉職が声をかけると、「私には行くところがある」と怒鳴る。Eさんのアセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  67.  問題67  介護過程   

    Fさん(75歳、女性)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)である。家族の介護負担が増加して、3日前から介護老人保健施設に入所している。入所前から、トイレに間に合わずに尿失禁をしてしまうことがあるため、昼夜、リハビリパンツを使用している。歩行は自立している。夜間、トイレに起きているが、その後、眠っていることが確認されている。Fさんの尿失禁の改善を目標に収集する情報として、最も優先度の高いものを1つ選びなさい。

  68.  問題68  介護過程   

    Gさん(66歳、女性)は、1年前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症して片麻痺(かたまひ)になった。在宅復帰を目指し、介護老人保健施設に入所して、「家に帰れるように頑張らなくちゃ」と熱心に立位訓練に取り組んでいた。しかし、同居していた孫が3日前に訪れてから、「体調が悪い」と言って、閉じこもり、食事は半分も食べなくなった。傾聴ボランティアがGさんの居室を訪れると、「訓練しても帰るところがない」と泣いて話したという。 Gさんに対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  69.  問題69  発達と老化の理解   

    生理的老化の学説に関する次の記述のうち適切なものを1つ選びなさい。

  70.  問題70  発達と老化の理解   

    キューブラー・ロス(Kübler-Ross, E.)が提唱した死の受容過程における「取り引き」に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

  71.  問題71  発達と老化の理解   

    老化に伴う身体の変化に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  72.  問題72  発達と老化の理解   

    老化に伴う感覚や知覚の変化に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  73.  問題73  発達と老化の理解   

    Aさん(86歳、男性)は、介護老人福祉施設に入所している。2か月前に転倒骨折で入院し、歩行訓練を経て施設に戻ってきたばかりである。施設では、転倒の危険性に配慮して、車いすを使用している。Aさんが車いすから立ち上がろうとするたびに、介護福祉職が、「危ないから座っていてくださいね」と声をかけるようにした。その結果、Aさんは、入院以前よりも口数が少なくなり、元気がなくなった。Aさんは、家族や施設の職員、他の入所者との関係は良好である。Aさんの現在の心理的状態をマズロー(Maslow, A.H.)の欲求階層説に基づいて説明した次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  74.  問題74  発達と老化の理解   

    嚥下障害(えんげしょうがい)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  75.  問題75  発達と老化の理解   

    パーキンソン病(Parkinson disease)の症状として、適切なものを1つ選びなさい。

  76.  問題76  発達と老化の理解   

    Bさん(75歳、男性)は半年前から尿が出にくくなり、時間がかかるようになった。2日前から風邪気味で、昨夜、飲酒後に市販の風邪薬を服用したところ尿が出なくなった。そのため、今朝になって病院を受診して導尿してもらった。Bさんの日常生活上の注意点として、適切なものを1つ選びなさい。

  77.  問題77  認知症の理解   

    認知症(dementia)の人への基本的な関わりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  78.  問題78  認知症の理解   

    初期のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)における認知機能障害の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。

  79.  問題79  認知症の理解   

    前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。

  80.  問題80  認知症の理解   

    Cさん(70歳、女性)は息子(35歳)と二人暮らしをしている。息子の話によると、1年前から時々夜中に「知らない人が窓のそばに立っている」などと言うことがある。また、ここ3か月で歩くのが遅くなり、歩幅が狭くなった。家事は続けているが、最近探し物が目立ち、料理の作り方がわからないことがある。病院で検査を受けたが、頭部MRIでは脳梗塞(cerebral infarction)や脳出血(cerebral hemorrhage)の指摘はなかった。Cさんの状況から、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

  81.  問題81  認知症の理解   

    認知機能の評価に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  82.  問題82  認知症の理解   

    血管性認知症(vascular dementia)の危険因子として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  83.  問題83  認知症の理解   

    認知症(dementia)の人への日常生活上の支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  84.  問題84  認知症の理解   

    在職中に若年性認知症(dementia with early onset)になった人の家族に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  85.  問題85  認知症の理解   

    Dさん(75歳、男性)は、介護福祉職のEさんの近所に3年前に引っ越してきた。Dさんは引っ越してきた時から一人暮らしである。最近、Dさんは、「米が盗まれてしまって、夕飯が作れなくて困っている。米を貸してほしい」と、夕方、Eさんの家をたびたび訪ねるようになった。Dさんの家族は海外赴任中の息子家族だけだと、以前Dさんから話を聞いたことがある。Eさんは息子と一度も会ったことはない。EさんがDさんについて相談する機関として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  86.  問題86  認知症の理解   

    認知症(dementia)の利用者Fさんは、施設外へ出て行って一人で帰れないことを繰り返している。Fさんへの予防的対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  87.  問題87  障害の理解   

    ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の社会モデルに関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  88.  問題88  障害の理解   

    障害福祉計画において、ノーマライゼーション(normalization)の理念に沿って設定されている成果目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  89.  問題89  障害の理解   

    「ソーシャルインクルージョン(social inclusion)」を説明する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  90.  問題90  障害の理解   

    高次脳機能障害(higher brain dysfunction)の主な症状の1つである社会的行動障害に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  91.  問題91  障害の理解   

    自閉症(autism)の特性に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  92.  問題92  障害の理解   

    G君(12歳、男性)は現在、小学校に通学している。小さい頃から、集中力が乏しい、じっとしていられない、順番が待てないなどの症状が指摘されていた。また、このような行動に対して友人や周囲の大人から注意を受けることが多く、自信が持てないでいた。心配した母親は、紹介を受けて発達障害者支援センターに相談することにした。G君に対する支援方法の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  93.  問題93  障害の理解   

    言語機能障害を来す難病として、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

  94.  問題94  障害の理解   

    適応機制の1つである「退行」に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  95.  問題95  障害の理解   

    相談支援専門員の業務として、適切なものを1つ選びなさい。

  96.  問題96  障害の理解   

    Hさん(女性)は、長男J君(3歳)が通園中の保育所の保育士から、「J君は言語などの発達に遅れがあるようだ」と伝えられた。子どもの将来に不安を感じたHさんは、知り合いの介護福祉職に相談した。介護福祉職がHさんに対して行うアドバイスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  97.  問題97  こころとからだのしくみ   

    記憶と学習に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  98.  問題98  こころとからだのしくみ   

    Kさん(91歳、男性、要介護1)は、65歳の娘と二人暮らしである。訪問介護員(ホームヘルパー)が週2回通っている。もともと頑固で怒りやすい性格だが、ある日訪問介護員(ホームヘルパー)が茶碗(ちゃわん)を割ったのをきっかけに怒りを爆発させて、この訪問介護員(ホームヘルパー)を代えるように娘に主張した。それは難しいと娘が説明したところ、「もういい、他人には自分の気持ちを理解できるはずがないから、どうせ代わっても今と変わりはない」と話を打ち切ってしまった。この会話でKさんにみられた適応機制として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  99.  問題99  こころとからだのしくみ   

    血管系に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  100.  問題100  こころとからだのしくみ   

    眼の症状とそれに関連が強い疾患の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  101.  問題101  こころとからだのしくみ   

    生体で生じる化学反応について、酵素は重要な役割を担っている。酵素を構成する主要成分として、正しいものを1つ選びなさい。

  102.  問題102  こころとからだのしくみ   

    Lさん(84歳、男性、要介護4)は、自宅で妻と暮らしている。数日前から妻が体調を崩しているため、短期入所生活介護(ショートステイ)を利用することになった。利用初日に、介護福祉職が身体の確認をするために着替えを行ったところ、Lさんの腋窩(えきか)と腹部に赤い丘疹(きゅうしん)が見られ、一部に小水疱(しょうすいほう)を伴っていた。強いかゆみを訴えており、手指間には灰白色の線が見られる。Lさんに考えられる皮膚疾患について、集団生活を送る上で最も注意すべき優先度の高いものを1つ選びなさい。

  103.  問題103  こころとからだのしくみ   

    排便に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  104.  問題104  こころとからだのしくみ   

    次の症状のうち、膀胱炎(cystitis)で最も起こりやすいものを1つ選びなさい。

  105.  問題105  こころとからだのしくみ   

    体内時計を1日24時間の周期に修正する最も強力な因子として、正しいものを1つ選びなさい。

  106.  問題106  こころとからだのしくみ   

    「睡眠の時間は十分にとれているが、ぐっすり眠れた感じがしない状態」に当てはまる不眠症(insomnia)として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  107.  問題107  こころとからだのしくみ   

    Mさん(85歳、女性)は、認知症(dementia)と診断されている。数日前に介護老人保健施設に入所した。毎日、夕方から夜間にかけて怒りっぽくなり、担当の職員に大声をあげている。物忘れや徘徊(はいかい)もみられる。Mさんの現在の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  108.  問題108  こころとからだのしくみ   

    臨終期の身体の様子に関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。

  109.  問題109  医療的ケア   

    医療行為としての喀痰吸引等(かくたんきゅういんとう)を行うための指示書に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  110.  問題110  医療的ケア   

    パルスオキシメータ(pulse oximeter)での測定に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  111.  問題111  医療的ケア   

    喀痰吸引(かくたんきゅういん)を必要とする利用者に対する生活支援として、適切なものを1つ選びなさい。

  112.  問題112  医療的ケア   

    介護福祉士が喀痰吸引(かくたんきゅういん)を指示に従って実施したが、1回の吸引で痰(たん)が取り切れなかった。再度、吸引を行うときの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  113.  問題113  医療的ケア   

    Aさん(85歳)は、胃ろうを造設している。介護福祉士は、栄養剤を注入する前にAさんの排尿を促して、排尿があったのを確認した後に注入を開始した。注入する栄養剤は体温に近い温度で用意して、注入中の体位は角度10度の仰臥位(ぎょうがい)で行った。栄養剤の量と注入の速度は、指示のとおりに行った。注入中に、Aさんが嘔吐(おうと)した。嘔吐(おうと)の原因として、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

  114.  問題114  総合問題   

    〔問題〕Bさんの症状として、正しいものを1つ選びなさい。

  115.  問題115  総合問題   

    〔問題〕Bさんの状態に該当する障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)の判定として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  116.  問題116  総合問題   

    〔問題〕ある朝、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、Bさんが寝室の床に倒れていた。訪問介護員(ホームヘルパー)が最初に取るべき行動として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  117.  問題117  総合問題   

    〔問題〕通所介護(デイサービス)を利用する前のCさんにみられた認知症(dementia)の症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  118.  問題118  総合問題   

    〔問題〕Cさんが施設に入所する根拠となっている法律として、正しいものを1つ選びなさい。

  119.  問題119  総合問題   

    〔問題〕Cさんに対する夜間の排泄(はいせつ)の支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  120.  問題120  総合問題   

    〔問題〕Dさんの夏の体調悪化を予防する対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  121.  問題121  総合問題   

    〔問題〕入浴時にかけ湯をする際、Dさんがお湯の温度を感じられる部位として、正しいものを1つ選びなさい。

  122.  問題122  総合問題   

    〔問題〕E介護福祉職は相談支援専門員にDさんの移動支援の利用について相談した。相談支援専門員がDさんに伝える内容として、適切なものを1つ選びなさい。

  123.  問題123  総合問題   

    〔問題〕Fさんが、所得保障のために利用している制度として、正しいものを1つ選びなさい。

  124.  問題124  総合問題   

    〔問題〕Fさんは、運転免許を取得して自家用車を購入することにした。全国一律に利用できる制度、Fさんが自家用車利用に関して経済的負担を軽減できるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  125.  問題125  総合問題   

    〔問題〕Fさんは、車いすに長時間乗ったままで過ごさないように留意している。その理由として、最も適切なものを1つ選びなさい。

監修者のご紹介

  • 高野晃伸
    中部学院大学短期大学部社会福祉学科 教授

    高野晃伸

    介護福祉士、介護支援専門員。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などで現場経験を積み、松本短期大学介護福祉学科非常勤助手、名古屋柳城短期大学専攻科非常勤講師を経て、現在は中部学院大学短期大学部社会福祉学科の教授。

    ホームページ|中部学院大学プロフィールページ

    高野晃伸のプロフィール

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  • 高野晃伸
    中部学院大学短期大学部社会福祉学科 教授

    高野晃伸

    介護福祉士、介護支援専門員。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などで現場経験を積み、松本短期大学介護福祉学科非常勤助手、名古屋柳城短期大学専攻科非常勤講師を経て、現在は中部学院大学短期大学部社会福祉学科の教授。

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