第32回
令和元年度(2020年)

第32回の筆記試験では、総得点125点に対して合格基準点は77点でした。

問題一覧(全125問)

  1.  問題1  人間の尊厳と自立   

    Aさん(78歳、女性、要介護3)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。72歳から人工透析を受けている。透析を始めた頃から死を意識するようになり、延命治療を選択する意思決定の計画書を作成していた。しかし、最近では、最期の時を自宅で静かに過ごしたいと思い、以前の計画のままでよいか気持ちに迷いが出てきたので、訪問介護(ホームヘルプサービス)のサービス提供責任者に相談した。サービス提供責任者の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  2.  問題2  人間の尊厳と自立   

    利用者の意思を代弁することを表す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  3.  問題3  人間関係とコミュニケーション   

    他者とのコミュニケーションを通した自己覚知として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  4.  問題4  人間関係とコミュニケーション   

    高齢者とのコミュニケーションにおける配慮として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  5.  問題5  社会の理解   

    地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  6.  問題6  社会の理解   

    「働き方改革」の考え方に関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。

  7.  問題7  社会の理解   

    Bさん(80歳、女性、要介護1)は、身寄りがなく一人暮らしをしている。老齢基礎年金で暮らしてきたが、貯金が少なくなり、生活が苦しくなってきた。このため2万円の家賃支払いも困難になり、通所介護事業所のC生活相談員に、費用がかかる通所介護(デイサービス)の利用をやめたいと言ってきた。C生活相談員の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  8.  問題8  社会の理解   

    2015年度(平成27年度)以降の社会保障の財政に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  9.  問題9  社会の理解   

    介護保険制度の被保険者に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  10.  問題10  社会の理解   

    介護予防・日常生活支援総合事業に含まれる事業として、適切なものを1つ選びなさい。

  11.  問題11  社会の理解   

    障害福祉計画に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  12.  問題12  社会の理解   

    Dさん(60歳、女性)は、交通事故で下肢に障害が生じた。現在、入院中のDさんは退院後、在宅での生活を続けるために、「障害者総合支援法」の障害福祉サービス(居宅介護)の利用を希望している。Dさんが障害福祉サービス(居宅介護)を利用するための最初の手続きとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  13.  問題13  社会の理解   

    2018年度(平成30年度)に創設された共生型サービスの対象となるサービスとして、正しいものを1つ選びなさい。

  14.  問題14  社会の理解   

    自閉症(autism)のEさん(22歳、男性、障害支援区分5)は、就労支援施設に通所している。こだわりが強く、毎月購入している雑誌を処分するとパニックになってしまう。「障害者虐待防止法」の視点を踏まえて、Eさんの気持ちが安定するように、施設の介護福祉職がEさんにかける言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  15.  問題15  社会の理解   

    成年後見制度に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  16.  問題16  社会の理解   

    生活保護法における補足性の原理の説明として、適切なものを1つ選びなさい。

  17.  問題17  介護の基本   

    Fさん(72歳、女性、要介護2)は、中等度の認知症(dementia)があり、自宅で夫と生活している。ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、夫が散乱したコーヒー豆を片づけていた。Fさんは、「わからなくなっちゃった」と言っていた。訪問介護員(ホームヘルパー)が夫に事情を聞くと、「今も日課でコーヒーを豆から挽(ひ)いて入れてくれるんだが、最近は失敗することが多くなって、失敗すると自信を失ってしまうしね。でも、毎朝、『コーヒーを入れなくちゃ』と言うんだ」と寂しそうに話した。訪問介護員(ホームヘルパー)の夫への助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  18.  問題18  介護の基本   

    Gさん(80歳、女性、要介護3)は、脳卒中(stroke)の後遺症により左片麻痺があり、からだを思うようにコントロールができず、ふらつきが見られる。以前は、2週間に一度は美容院で長い髪をセットしてもらい、俳句教室に行くのを楽しみにしていた。病気になってからは落ち込むことが増え、介護が必要になったため、介護老人福祉施設に入所した。ノーマライゼーション(normalization)の考え方を踏まえた、Gさんへの生活支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  19.  問題19  介護の基本   

    ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の視点に基づく環境因子と心身機能の関連を表す記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  20.  問題20  介護の基本   

    Hさん(80歳、女性、要介護1)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)である。20年前に夫が亡くなった後は、ずっと一人暮らしをしている。これまでの生活を続けていきたいので、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することにした。訪問介護員(ホームヘルパー)のHさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  21.  問題21  介護の基本   

    「平成30年版高齢社会白書」(内閣府)で示された65歳以上の者の家庭内事故の発生割合が最も高い場所(屋内)として、正しいものを1つ選びなさい。

  22.  問題22  介護の基本   

    認知症対応型共同生活介護(グループホーム)での介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  23.  問題23  介護の基本   

    訪問介護事業所のサービス提供責任者の役割に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  24.  問題24  介護の基本   

    介護の実践における多職種連携に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  25.  問題25  介護の基本   

    介護福祉職の倫理に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  26.  問題26  介護の基本   

    高齢者介護施設で、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の保菌者が確認されたときの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  27.  問題27  コミュニケーション技術   

    直面化の技法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  28.  問題28  コミュニケーション技術   

    意欲が低下した人とのコミュニケーションの基本として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。

  29.  問題29  コミュニケーション技術   

    構音障害のある利用者とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  30.  問題30  コミュニケーション技術   

    視覚障害者とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  31.  問題31  コミュニケーション技術   

    〔問題〕Jさんを個室に連れて行ったときの、介護福祉職のJさんに対する最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  32.  問題32  コミュニケーション技術   

    〔問題〕Jさんを叱った家族への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  33.  問題33  コミュニケーション技術   

    〔問題〕L介護福祉職が居室を訪問したときに、最初にとる対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  34.  問題34  コミュニケーション技術   

    〔問題〕客観的事実を表す介護記録として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  35.  問題35  生活支援技術   

    一戸建ての住宅に暮らす利用者の地震対策に関する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  36.  問題36  生活支援技術   

    介護保険の給付対象となる住宅改修を利用してトイレを改修するとき、介護福祉職が助言する内容として、正しいものを1つ選びなさい。

  37.  問題37  生活支援技術   

    ユニバーサルデザイン(universal design)の7原則に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  38.  問題38  生活支援技術   

    次の記述のうち、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)による着衣失行のある人に対する着衣の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  39.  問題39  生活支援技術   

    更衣のための介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  40.  問題40  生活支援技術   

    介護老人保健施設の利用者の身じたくに関する専門職の役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  41.  問題41  生活支援技術   

    次の記述のうち、ベッドから車いすへの移乗介護で最初に行うこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  42.  問題42  生活支援技術   

    立位をとり静止している利用者の重心線が、点Xから点Yに移動したときに考えられるふらつきとして、適切なものを1つ選びなさい。

  43.  問題43  生活支援技術   

    右片麻痺の利用者が、手すりを利用して階段を昇降するときの介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  44.  問題44  生活支援技術   

    Mさん(78歳、女性)は、体格指数(BMI)は18.7である。病気や食事制限はない。この1年間で体重が2kg減少し、「最近、歩くのが遅くなり、疲れやすくなった」と言っている。Mさんに普段の食生活を尋ねたところ、お茶漬けやうどんで済ますことが多いと答えた。介護福祉職が食事バランスガイドを用いて摂取を勧める区分として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  45.  問題45  生活支援技術   

    いすに座って食事をする利用者の姿勢を確保する介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  46.  問題46  生活支援技術   

    高齢者の食生活に関する助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  47.  問題47  生活支援技術   

    左半側空間無視のある利用者の食事介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  48.  問題48  生活支援技術   

    清拭の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  49.  問題49  生活支援技術   

    利用者の状態に応じた入浴の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  50.  問題50  生活支援技術   

    右片麻痺のある利用者が、ベッドサイドでポータブルトイレを使用するときの設置場所として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  51.  問題51  生活支援技術   

    膀胱留置(ぼうこうりゅうち)カテーテルを使用している利用者への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  52.  問題52  生活支援技術   

    解熱を目的にした坐薬(座薬)の挿入に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  53.  問題53  生活支援技術   

    肉入りのカレーを常温で保存し、翌日、加熱調理したときの食中毒の原因菌として、最も注意しなければならないものを1つ選びなさい。

  54.  問題54  生活支援技術   

    ノロウイルス(Norovirus)に感染した人の嘔吐物(おうとぶつ)のついた衣服の処理に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  55.  問題55  生活支援技術   

    Aさん(85歳、女性、要介護1)は、認知症(dementia)があり判断能力が不十分である。一人暮らしで、介護保険サービスを利用している。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問したときに、物品売買契約書を見つけた。Aさんは、「昨日、訪問販売の業者が来た」「契約書については覚えていない」と話した。訪問介護員(ホームヘルパー)から連絡を受けたサービス提供責任者が、迅速にクーリング・オフの手続きを相談する相手として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  56.  問題56  生活支援技術   

    眠れないと訴える高齢者に介護福祉職が行う助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  57.  問題57  生活支援技術   

    施設における安眠を促すための環境に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  58.  問題58  生活支援技術   

    睡眠薬を服用している高齢者への介護福祉職の対応として、適切なものを1つ選びなさい。

  59.  問題59  生活支援技術   

    Bさん(83歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。終末期で、「最期はこの施設で迎えたい」という本人の希望があり、家族もそれを望んでいる。昨日から死前喘鳴(しぜんぜんめい)が出現し、医師から、「あと数日でしょう」と言われた。「呼吸が苦しそうだ」と言っている家族への介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  60.  問題60  生活支援技術   

    高齢者施設において介護福祉職が行う死亡後の介護について、最も適切なものを1つ選びなさい。

  61.  問題61  介護過程   

    介護過程の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  62.  問題62  介護過程   

    介護計画の作成に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  63.  問題63  介護過程   

    介護計画の実施に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  64.  問題64  介護過程   

    〔問題〕Cさんの介護過程の展開に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  65.  問題65  介護過程   

    〔問題〕次の記述のうち、Cさんの短期目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  66.  問題66  介護過程   

    〔問題〕Dさんが体操の指導を断った理由の解釈として、最も可能性が高いものを1つ選びなさい。

  67.  問題67  介護過程   

    〔問題〕その後も体操の指導を継続していたDさんは、参加者から体操の順番が違うと指摘されて指導の意欲を失い、一人でいることが多くなった。しかし、体操の時間になると遠くからその様子を眺めていた。Dさんが今後も現在の役割を継続するために、優先して取り組むべき課題として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  68.  問題68  介護過程   

    Eさん(70歳、女性、要介護1)は、夫、長男と共に農業をしていた。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)で左片麻痺になった。現在は介護老人保健施設に入所し、リハビリテーションに取り組んでいる。介護福祉職が居室を訪れたとき、Eさんが、「料理は苦手なの」「そろそろ夏野菜の収穫の時期ね。収穫は楽しいし、採れたての野菜を近所に配るとみんな喜ぶのよ」と言った。その後、「夫には家事に専念しなさいと言われているから…」とうつむいて言った。介護福祉職は介護福祉職間のカンファレンス(conference)でEさんの思いを共有した。Eさんの思いとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  69.  問題69  発達と老化の理解   

    Aちゃん(1歳3か月)は、父親に抱かれて散歩中である。前方から父親の友人がやってきて、父親がにこやかに友人と話をしていると、Aちゃんは父親にしがみつき、父親の顔と父親の友人の顔を交互に見ている。しばらくすると、Aちゃんは緊張が解けた様子で、友人が立ち去るときには少し笑顔を見せた。Aちゃんの様子を説明する用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  70.  問題70  発達と老化の理解   

    高齢者の年齢規定に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  71.  問題71  発達と老化の理解   

    加齢に伴う嚥下機能(えんげきのう)の低下の原因に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  72.  問題72  発達と老化の理解   

    老年期の記憶と注意機能に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  73.  問題73  発達と老化の理解   

    高齢者において、心不全(heart failure)が進行したときに現れる症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  74.  問題74  発達と老化の理解   

    Bさん(82歳、男性)は脳卒中(stroke)による右片麻痺がある。ほとんどベッド上の生活で、排泄(はいせつ)もおむつを使用している。一週間前から咳(せき)と鼻汁があり、37.2℃の微熱で、元気がなく、いつもよりも動きが少なかった。食欲も低下して食事を残すようになっていた。今日、おむつの交換をしたときに仙骨部の皮膚が赤くなり一部に水疱(すいほう)ができていた。Bさんの皮膚の状態とその対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  75.  問題75  発達と老化の理解   

    次のうち、高齢者の栄養状態を良好に維持するための対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  76.  問題76  発達と老化の理解   

    糖尿病(diabetes mellitus)のある高齢者(要介護1)が転倒して、骨折(fracture)した。入院治療後に再び自宅療養を続けるための専門職の役割として、正しいものを1つ選びなさい。

  77.  問題77  認知症の理解   

    2012年(平成24年)の認知症高齢者数と2025年(平成37年)の認知症高齢者数に関する推計値(「平成29年版高齢社会白書」(内閣府))の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。

  78.  問題78  認知症の理解   

    認知症(dementia)の行動・心理症状(BPSD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  79.  問題79  認知症の理解   

    高齢者のせん妄(delirium)の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  80.  問題80  認知症の理解   

    認知症(dementia)の初期症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  81.  問題81  認知症の理解   

    認知症(dementia)の発症リスクを低減させる行動に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  82.  問題82  認知症の理解   

    抗認知症薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  83.  問題83  認知症の理解   

    前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)の症状のある人への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  84.  問題84  認知症の理解   

    Cさん(78歳、男性、要介護2)は、4年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断を受け、通所介護(デイサービス)を週1回利用している。以前からパソコンで日記をつけていたが、最近はパソコンの操作に迷い、イライラして怒りっぽくなったと娘から相談を受けた。介護福祉職が娘に対して最初に行う助言の内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  85.  問題85  認知症の理解   

    認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で生活している軽度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)のDさんは、大腿骨(だいたいこつ)の頸部(けいぶ)を骨折(fracture)して入院することになった。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の介護福祉職が果たす役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  86.  問題86  認知症の理解   

    Eさん(75歳、男性)は、1年ほど前に趣味であった車の運転をやめてから、やる気が起こらなくなり自宅に閉じこもりがちになった。そのため、家族の勧めで介護予防教室に参加するようになった。最近、Eさんは怒りっぽく、また、直前の出来事を覚えていないことが増え、心配した家族が介護福祉職に相談した。相談を受けた介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  87.  問題87  障害の理解   

    ICIDH(International Classification of Impairments,Disabilities and Handicaps:国際障害分類)における能力障害として、適切なものを1つ選びなさい。

  88.  問題88  障害の理解   

    「障害者差別解消法」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  89.  問題89  障害の理解   

    痙直型(けいちょくがた)や不随意運動型(アテトーゼ型〔athetosis〕)などの分類がある疾患として、正しいものを1つ選びなさい。

  90.  問題90  障害の理解   

    内因性精神障害に分類される疾患として、正しいものを1つ選びなさい。

  91.  問題91  障害の理解   

    Fさん(26歳)は重度の知的障害があり、施設入所支援を利用している。次のうち、Fさんが地域移行するときの社会資源として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  92.  問題92  障害の理解   

    自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)の特性として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  93.  問題93  障害の理解   

    筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  94.  問題94  障害の理解   

    Gさん(56歳、男性)は、糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)に伴う眼底出血を繰り返して、治療を受けていた。医師から失明は避けられないと説明を受けた。その後、Gさんは周囲に怒りをぶつけたり、壁に頭を打ちつけたりという行動がみられるようになった。このときのGさんの障害受容の状況として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  95.  問題95  障害の理解   

    パーキンソン病(Parkinson disease)のHさんは、最近、立位時の前傾姿勢が強くなり、歩行時の方向転換が不安定になり始めた。日常生活動作には介助を必要としない。Hさんのホーエン・ヤール重症度分類として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  96.  問題96  障害の理解   

    制度化された地域の社会資源として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  97.  問題97  こころとからだのしくみ   

    マズロー(Maslow, A.)の欲求階層説の所属・愛情欲求に相当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

  98.  問題98  こころとからだのしくみ   

    皮膚の痛みの感覚を受け取る大脳の機能局在の部位として、正しいものを1つ選びなさい。

  99.  問題99  こころとからだのしくみ   

    爪や指の変化と、そこから推測される疾患・病態との組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  100.  問題100  こころとからだのしくみ   

    口臭に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  101.  問題101  こころとからだのしくみ   

    高齢者の大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)(femoral neck fracture)に関する次の記述のうち、 最も適切なものを1つ選びなさい。

  102.  問題102  こころとからだのしくみ   

    摂食・嚥下(えんげ)のプロセスに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  103.  問題103  こころとからだのしくみ   

    Jさん(80歳、男性)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断され、半年前から認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。最近、Jさんは、トイレに行きたいと言ってグループホーム内を歩き回った後に、失禁するようになった。Jさんの排泄(はいせつ)の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  104.  問題104  こころとからだのしくみ   

    正常な尿に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  105.  問題105  こころとからだのしくみ   

    弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)の原因に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  106.  問題106  こころとからだのしくみ   

    抗ヒスタミン薬の睡眠への影響として、適切なものを1つ選びなさい。

  107.  問題107  こころとからだのしくみ   

    終末期に自分が望むケアをあらかじめ書面に示しておくことを表す用語として、正しいものを1つ選びなさい。

  108.  問題108  こころとからだのしくみ   

    死亡直前にみられる身体の変化として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  109.  問題109  医療的ケア   

    介護福祉士が医師の指示の下で行う喀痰吸引(かくたんきゅういん)の範囲として、正しいものを1つ選びなさい。

  110.  問題110  医療的ケア   

    2011年(平成23年)の社会福祉士及び介護福祉士法の改正に基づいて、介護福祉士による実施が可能になった喀痰吸引等(かくたんきゅういんとう)の制度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  111.  問題111  医療的ケア   

    Kさん(76歳)は、日頃から痰(たん)がからむことがあり、介護福祉士が喀痰吸引(かくたんきゅういん)を行っている。鼻腔内吸引(びくうないきゅういん)を実施したところ、吸引物に血液が少量混じっていた。Kさんは、「痰(たん)は取り切れたようだ」と言っており、呼吸は落ち着いている。このときの介護福祉士の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  112.  問題112  医療的ケア   

    口腔内(こうくうない)・鼻腔内(びくうない)の喀痰吸引(かくたんきゅういん)に必要な物品の管理に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  113.  問題113  医療的ケア   

    経管栄養の実施時に、冷蔵庫に保管していた栄養剤を指示どおりの温度にせずにそのまま注入したときに起こる状態として、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

  114.  問題114  総合問題   

    〔問題〕Lさんが入院するきっかけになった脳の疾患として、適切なものを1つ選びなさい。

  115.  問題115  総合問題   

    〔問題〕ある日、Lさんと一緒に調理していた訪問介護員(ホームヘルパー)は、賞味期限が2日前に切れた缶詰を見つけた。Lさんに対して訪問介護員(ホームヘルパー)がとる行動として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  116.  問題116  総合問題   

    〔問題〕介護保険の申請をしてから半年がたち、更新申請の時期になった。この半年でLさんは、訪問介護員(ホームヘルパー)が来ない日もいすに座って調理をするなど、回復してきている。更新申請の結果、Lさんは要支援1になった。次のうち、Lさんの介護予防サービス・支援計画書を作成する者として、適切なものを1つ選びなさい。

  117.  問題117  総合問題   

    〔問題〕次のうち、A介護福祉職が確認した記録として、適切なものを1つ選びなさい。

  118.  問題118  総合問題   

    〔問題〕入所当日の昼食後、A介護福祉職はMさんに歯ブラシと歯磨き粉を渡して、歯磨きを促した。しかし、Mさんは歯ブラシと歯磨き粉を持ったまま、不安そうな顔で歯を磨こうとしなかった。このときのMさんの症状に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

  119.  問題119  総合問題   

    〔問題〕面会に訪れた妻はA介護福祉職に、「最初は夫を施設に入れて申し訳ない気持ちもあったが、元気そうな夫を見て、今はこの施設を利用してよかったと思っている」と話した。A介護福祉職は妻の発言を受けて、介護サービスをもっと気軽に利用してもらうための取り組みが必要であると考えた。そこで、A介護福祉職は施設職員と検討した。その結果、地域の家族介護者を対象に、介護に関する情報提供や交流を図る場を無料で提供することを、独自の事業として継続的に行うことを法人として決定した上で、必要な手続きを行うこととした。U社会福祉法人が行うこととした事業に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

  120.  問題120  総合問題   

    〔問題〕Bさんが19歳で精神科病院に入院したときの入院形態として、正しいものを1つ選びなさい。

  121.  問題121  総合問題   

    〔問題〕Bさんは、居宅介護のC介護福祉職にはデイケアや生活のことについて安心して話すようになってきた。ある日、C介護福祉職が掃除をしていて、薬が2週間分内服されていないことを見つけた。また、Bさんは、「Cさんにだけ話します。みんなが私の悪口を言って、電波を飛ばして監視しています」とおびえながら話した。話を聞いたC介護福祉職のBさんに対する最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  122.  問題122  総合問題   

    〔問題〕Bさんは、C介護福祉職と話したことをきっかけに、定期的に服薬できるようになり、以前と同じ支援を受けながら一人暮らしを続けている。最近は、デイケアで就労を目指すグループ活動に自ら参加するようになった。Bさんは、「就労に挑戦してみたい」という気持ちはあるが、就労経験のある他のメンバーの失敗談を聞くと、「自信がない」とも言っている。Bさんへの支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  123.  問題123  総合問題   

    〔問題〕Dさんの朝の症状の原因として、最も可能性が高いものを1つ選びなさい。

  124.  問題124  総合問題   

    〔問題〕使っていた車いすを自分で操作することが困難になったDさんが、「障害者総合支援法」で電動車いすを購入するときに利用できるものとして、適切なものを1つ選びなさい。

  125.  問題125  総合問題   

    〔問題〕Dさんは、「ここ数日、朝だけでなく1日中、何もしないのに手足の痛みが強くなってきた」と訴えている。日常生活で、Dさんが当面留意すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。

監修者のご紹介

  • 高野晃伸
    中部学院大学短期大学部社会福祉学科 教授

    高野晃伸

    介護福祉士、介護支援専門員。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などで現場経験を積み、松本短期大学介護福祉学科非常勤助手、名古屋柳城短期大学専攻科非常勤講師を経て、現在は中部学院大学短期大学部社会福祉学科の教授。

    ホームページ|中部学院大学プロフィールページ

    高野晃伸のプロフィール

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  • 高野晃伸
    中部学院大学短期大学部社会福祉学科 教授

    高野晃伸

    介護福祉士、介護支援専門員。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などで現場経験を積み、松本短期大学介護福祉学科非常勤助手、名古屋柳城短期大学専攻科非常勤講師を経て、現在は中部学院大学短期大学部社会福祉学科の教授。

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