第31回
平成30年度(2019年)

第31回の筆記試験では、総得点125点に対して合格基準点は72点でした。

問題一覧(全125問)

  1.  問題1  人間の尊厳と自立   

    Aさん(82歳、女性、要介護2)は、夫を7年前に看取(みと)り、その後は一人暮らしをしている。夜中にトイレに行った時に転倒し、大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)を骨折(こっせつ)(fracture)して3か月入院した。自宅に手すりをつけ、段差をなくす住宅改修をした後、退院した。何かにつかまれば、いすからの立ち上がりや歩行ができる。人と関わるのは苦手なため自宅での生活が中心である。遠方に一人息子が住んでおり、月に1度は様子を見に帰ってくる。週3回、訪問介護(ホームヘルプサービス)の買物代行や部屋の掃除などの生活援助を利用している。Aさんはできるだけ自分のことは自分で行い、このまま自宅での生活を継続したいと希望している。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問したときに、Aさんは一人暮らしを続けることが不安であると告げた。Aさんに対する訪問介護員(ホームヘルパー)の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  2.  問題2  人間の尊厳と自立   

    『夜と霧』や『死と愛』の著作があるフランクル(Frankl, V.)が提唱した価値の説明として、適切なものを1つ選びなさい。

  3.  問題3  人間関係とコミュニケーション   

    Bさん(90歳、男性)は、介護老人福祉施設に入所することになった。一人暮らしが長かったBさんは、入所当日、人と会話することに戸惑っている様子で、自分から話そうとはしなかった。介護福祉職は、Bさんとコミュニケーションをとるとき、一方的な働きかけにならないように、あいづちを打ちながらBさんの発話を引き出すように心がけた。このときの介護福祉職の対応の意図に当てはまるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  4.  問題4  人間関係とコミュニケーション   

    聴覚障害のある利用者と介護福祉職との間での筆談に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  5.  問題5  社会の理解   

    家族の機能に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  6.  問題6  社会の理解   

    「地域共生社会」が目指すものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  7.  問題7  社会の理解   

    特定非営利活動法人(NPO法人)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  8.  問題8  社会の理解   

    「育児・介護休業法」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  9.  問題9  社会の理解   

    Cさん(71歳、女性、要介護1)は、軽度の認知症(dementia)がある。週1回通所介護(デイサービス)を利用している。娘が離婚して、常勤で就労するようになり、孫を連れてCさん宅へ転入した。孫が保育所に入所できなかったため、Cさんが日中面倒を見ることになった。そのため、楽しみにしていた通所介護(デイサービス)の利用が困難になり困っているという相談が、指定通所介護事業所のD管理者(介護福祉士)にあった。D管理者の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  10.  問題10  社会の理解   

    労働者災害補償保険制度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  11.  問題11  社会の理解   

    2018年(平成30年)に施行された介護保険制度の改正内容として、正しいものを1つ選びなさい。

  12.  問題12  社会の理解   

    2018年(平成30年)に施行された介護保険制度の利用者負担に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  13.  問題13  社会の理解   

    2016年(平成28年)の「障害者総合支援法」の改正内容として、適切なものを1つ選びなさい。

  14.  問題14  社会の理解   

    障害者を支援する専門職の主たる業務に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  15.  問題15  社会の理解   

    Eさん(75歳)はU事業所の訪問介護(ホームヘルプサービス)とV事業所の通所介護(デイサービス)を利用している。Eさんは通所介護(デイサービス)の職員の対応に不満があり、苦情を申し出たいがどうすればよいかとU事業所の訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  16.  問題16  社会の理解   

    社会福祉法人に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  17.  問題17  介護の基本   

    2012年度(平成24年度)「高齢者の健康に関する意識調査結果」(内閣府)の介護を受けたい場所に関する次の選択肢のうち、最も多かったものを1つ選びなさい。

  18.  問題18  介護の基本   

    社会福祉士及び介護福祉士法における介護福祉士の義務として、適切なものを1つ選びなさい。

  19.  問題19  介護の基本   

    茶道の師範だったFさん(87歳、女性、要介護3)は、70歳の時に夫を亡くし、それ以降は一人暮らしを続けていた。79歳の頃、定期的に実家を訪ねていた長男が、物忘れが目立つようになった母親に気づいた。精神科を受診したところ、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断された。昨年から小規模多機能型居宅介護を利用しているが、最近は、宿泊サービスの利用が次第に多くなってきている。Fさんは来所しても寝ていることが多く、以前に比べると表情の乏しい時間が増えてきている。介護福祉職がFさんの生活を支えるための介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  20.  問題20  介護の基本   

    Gさん(68歳、女性、要介護2)は、小学校の教員として定年まで働いた。Gさんは、3年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断された。夫は既に亡くなっており、長男(30歳)と一緒に暮らしている。週に2回通所介護(デイサービス)に通い、レクリエーションでは歌の伴奏をよくしている。その他の日は、近所の人や民生委員、小学校の教え子たちがGさん宅を訪問し、話し相手になっている。最近、Gさんは食事をとることを忘れていたり、トイレの場所がわからず失敗したりすることが多くなった。介護福祉職が、Gさんの現状をアセスメント(assessment)した内容と、ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の構成要素の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  21.  問題21  介護の基本   

    定期巡回・随時対応型訪問介護看護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  22.  問題22  介護の基本   

    防災に関する次の図記号が意味している内容として、正しいものを1つ選びなさい。

  23.  問題23  介護の基本   

    介護福祉職の職務上の倫理に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  24.  問題24  介護の基本   

    施設の介護における安全の確保に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  25.  問題25  介護の基本   

    介護老人福祉施設の感染対策に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  26.  問題26  介護の基本   

    燃え尽き症候群(バーンアウト〔burnout〕)の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  27.  問題27  コミュニケーション技術   

    利用者とのコミュニケーションにおいて逆転移が起きている事例に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  28.  問題28  コミュニケーション技術   

    介護福祉職が行う傾聴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  29.  問題29  コミュニケーション技術   

    Hさん(75歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)を発症して入院し、後遺症として左片麻痺(ひだりかたまひ)が残った。退院後、介護老人保健施設に入所し、在宅復帰を目指してリハビリテーションに取り組んでいる。ある日、HさんはJ介護福祉職に、「リハビリを頑張っているけれど、なかなかうまくいかない。このままで自宅に戻れるようになるのか…」と暗い表情で話しかけてきた。このときの、Hさんに対するJ介護福祉職の共感的な応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  30.  問題30  コミュニケーション技術   

    〔問題〕このときの、息子に対する応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  31.  問題31  コミュニケーション技術   

    〔問題〕Kさんの病状は進み、自分から話すことはほとんどなくなり、こちらの問いかけにも応えたり応えなかったり、という状況になった。このようなKさんとコミュニケーションをとる方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  32.  問題32  コミュニケーション技術   

    Lさん(30歳、女性)は、パートタイムで仕事をしながら、自宅で母の介護をしてきた。ある日、母の訪問介護(ホームヘルプサービス)で訪れたM訪問介護員(ホームヘルパー)に対して、Lさんは、「寝ている間に頭の中に機械が埋め込まれて、行動を監視されている」と興奮気味に訴えた。このときのM訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  33.  問題33  コミュニケーション技術   

    叙述体を用いて介護記録を作成するときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  34.  問題34  コミュニケーション技術   

    介護福祉職が行う報告の留意点に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  35.  問題35  生活支援技術   

    下記のマークが表しているものとして、正しいものを1つ選びなさい。

  36.  問題36  生活支援技術   

    Aさん(38歳)は、共同生活援助(グループホーム)に入居している。料理が得意で、普段はエプロンを身に着けて揚げ物料理をガスコンロで作っている。防火を意識した調理支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  37.  問題37  生活支援技術   

    歩行が可能な脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)の高齢者の転倒予防に留意した環境整備に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  38.  問題38  生活支援技術   

    介護福祉職が行う身じたく・整容の支援と使用する道具の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  39.  問題39  生活支援技術   

    ベッド上で臥床(がしょう)したままの利用者に行う和式寝衣の交換の介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  40.  問題40  生活支援技術   

    入居施設で生活する利用者が車いすを使用して外出するときに、介護福祉職が計画、準備することとして、最も優先すべきものを1つ選びなさい。

  41.  問題41  生活支援技術   

    選択肢1から5の順で、ベッドから車いすへ全介助で移乗するときの、利用者の動作と、介護福祉職の身体の使い方の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  42.  問題42  生活支援技術   

    Bさん(84歳、男性)は、生活全般に介護を必要としている。ベッド上に仰臥位(ぎょうがい)でいるBさんは、喘息(ぜんそく)があり、咳込(せきこ)みが続き呼吸が苦しくなり、「楽な姿勢にしてほしい」と訴えた。介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  43.  問題43  生活支援技術   

    手首に変形や痛みがみられる関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の利用者が、歩行時に使用する杖(つえ)として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  44.  問題44  生活支援技術   

    身体機能の変化に応じた食事の提供と対応方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  45.  問題45  生活支援技術   

    いすに座っている右片麻痺(みぎかたまひ)の利用者の食事介護時の留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  46.  問題46  生活支援技術   

    たんぱく質・エネルギー低栄養状態(PEM:Protein Energy Malnutrition)が疑われる状況として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  47.  問題47  生活支援技術   

    ベッド上で足浴を実施するときの基本的な手順や方法として、適切なものを1つ選びなさい。

  48.  問題48  生活支援技術   

    長期臥床(ちょうきがしょう)している高齢者に、ケリーパッドを使用して行うベッド上での洗髪に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  49.  問題49  生活支援技術   

    皮膚の乾燥が強くなった高齢者の入浴介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  50.  問題50  生活支援技術   

    ベッド上で腰上げが可能な高齢者への、差し込み便器による排泄介護(はいせつかいご)の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  51.  問題51  生活支援技術   

    Cさん(81歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。腹圧性尿失禁があり、トイレでの排泄(はいせつ)や下着の交換には介護が必要だが、遠慮して下着の交換を申し出ないことがある。食堂で昼食をとっている最中に激しくむせ込んでいたので背中をさすったところ、むせ込みは収まったが失禁をしたらしく、周囲に尿臭が漂った。このときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  52.  問題52  生活支援技術   

    数日前から下痢を繰り返している在宅の高齢者について、訪問介護員(ホームヘルパー)が入手すべき次の情報のうち、最も緊急度の高いものを1つ選びなさい。

  53.  問題53  生活支援技術   

    調理環境を清潔に保つための方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  54.  問題54  生活支援技術   

    Dさん(84歳、女性、要介護3)は認知症(dementia)があり、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。ある日、Dさんが、訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に衣装ケースを開けたところ、防虫剤がなくなっていた。Dさんは、新しいものを補充してほしいと訪問介護員(ホームヘルパー)に依頼したが、防虫剤の種類や名前はわからないという。この衣装ケースに補充する防虫剤の種類として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  55.  問題55  生活支援技術   

    利用者から洗濯を依頼された。以下に示す取扱い表示がある場合、乾燥の方法として、適切なものを1つ選びなさい。

  56.  問題56  生活支援技術   

    杖歩行(つえほこう)している高齢者の寝室の環境整備に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  57.  問題57  生活支援技術   

    Eさん(78歳、女性)は、30年前に夫を亡くした。姑(しゅうとめ)の介護を8年間一人で行い、1年前に自宅で看取(みと)った。隣県に住む息子に促されて介護付有料老人ホームに入居した。入居して間もないEさんは、「何をしてよいかわからない」と日中は部屋で一人で過ごしている。ホームでの暮らしに戸惑っているEさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  58.  問題58  生活支援技術   

    介護老人福祉施設で最期まで過ごすことを希望する利用者への対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  59.  問題59  生活支援技術   

    終末期で終日臥床(しゅうじつがしょう)している利用者への便秘予防の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  60.  問題60  生活支援技術   

    Fさん(80歳、女性)は、認知症(dementia)で高齢者施設に10年間入所していたが、死去した。夫(85歳)はFさんが入所中、毎日面会して、Fさんと共通の趣味である詩吟を楽しみ、時間を共に過ごしていた。夫はFさんが亡くなって1週間後、施設にお礼に訪れて、「毎日通うのは大変だったが、今は話し相手もいなくなり寂しい。自分で料理をする気もなくなり眠れない」と涙を流しながら話をした。Fさんの夫に対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  61.  問題61  介護過程   

    介護過程の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  62.  問題62  介護過程   

    利用者の情報収集における留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  63.  問題63  介護過程   

    生活課題の優先順位を決定する上で、最も適切なものを1つ選びなさい。

  64.  問題64  介護過程   

    介護計画を実施するときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  65.  問題65  介護過程   

    Gさん(79歳、男性)は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。短期目標を「なじみの店で買物ができる(2か月)」として、月3回の買物を計画し実施した。初回は順調であったが、2回目にレジで後ろに並ぶ人から、「遅い、早くして」と言われて、H介護福祉職が支払った。GさんはH介護福祉職に、「ほしい物を選んでも、自分で支払わないと買った気にならん」と言い、その後、楽しみにしていた買物に行かなくなった。ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の視点に基づいて介護計画の内容を見直すにあたり、最も配慮すべき構成要素を1つ選びなさい。

  66.  問題66  介護過程   

    〔問題〕Jさんに対する長期目標の方向性として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  67.  問題67  介護過程   

    〔問題〕在宅復帰を目指すJさんに対する短期目標を、「外出することができる(1週間)」とした。短期目標に基づく支援内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  68.  問題68  介護過程   

    Kさん(82歳、女性)は、身寄りがなく自宅で一人暮らしをしている。週1回利用している通所介護(デイサービス)で送迎を担当しているL介護福祉職は、Kさんから、「この間、いつもより膝の痛みが強くなって玄関で立てなくなった。ちょうど民生委員さんが来てくれて、一緒に受診して痛みは治まったの。医師から膝は痛むことがあるが生活に支障はないと言われたけど、いつまでこの家にいられるかしら」と打ち明けられた。その日の夕方、自宅へ送った時にKさんは、「施設の生活はにぎやかで、さぞ楽しいでしょうね」と話して、涙ぐんだ。発言を受けて、その場で本人の同意を取り、翌日、事業所内のカンファレンス(conference)が行われた。L介護福祉職が話す内容として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。

  69.  問題69  発達と老化の理解   

    乳幼児の標準的な心身の発達に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  70.  問題70  発達と老化の理解   

    高齢者に対する次の見方のうち、エイジズム(ageism)に該当するものを1つ選びなさい。

  71.  問題71  発達と老化の理解   

    加齢に伴う身体機能の変化として、適切なものを1つ選びなさい。

  72.  問題72  発達と老化の理解   

    尿失禁に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  73.  問題73  発達と老化の理解   

    Aさん(95歳、女性、要介護3)は、介護老人福祉施設に入所して6か月になる。入所間もない頃は、「買物に行きたい」「友達に会いに行きたい」と、いろいろ介護福祉職に要望したが、それらの要望には応えてもらえなかった。現在Aさんは、認知機能障害はなく、身体的にも大きな変化や異常は認められない。しかし、ほとんどの時間をベッドで過ごしていて、「どこか行きたいところはないですか」と介護福祉職が聞いても、「ない」と答えるだけである。Aさんの現在の状態を説明するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  74.  問題74  発達と老化の理解   

    高齢者の疾患と治療に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  75.  問題75  発達と老化の理解   

    高齢者の便秘に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  76.  問題76  発達と老化の理解   

    Bさん(68歳、女性)は、3か月前から、自宅の階段を昇り降りするときに、両膝の痛みが強くなってきた。整形外科を受診したところ、変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)(knee osteoarthritis)と診断された。Bさんの身長は153cm、体重は75kgである。Bさんの日常生活の留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  77.  問題77  認知症の理解   

    介護老人保健施設に入所した認知症高齢者が、夜中に荷物を持って部屋から出てきて、介護福祉職に、「出口はどこか」と聞いてきた。介護福祉職の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  78.  問題78  認知症の理解   

    図は、2016年(平成28年)「国民生活基礎調査」(厚生労働省)を基に、介護保険制度における要介護者と要支援者の介護が必要となった主な原因の構成割合を作図したものである。AからEには、・「関節疾患(joint disease)」・「高齢による衰弱」・「骨折(fracture)・転倒」・「認知症(dementia)」・「脳血管疾患(cerebrovascular disease)(脳卒中(stroke))」のいずれかが該当する。「認知症(dementia)」に該当するものとして、正しいものを1つ選びなさい。

  79.  問題79  認知症の理解   

    認知症(dementia)の人を支援する施策に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  80.  問題80  認知症の理解   

    加齢による物忘れと比べたときの、認知症(dementia)による物忘れの特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  81.  問題81  認知症の理解   

    認知機能障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  82.  問題82  認知症の理解   

    軽度認知障害(mild cognitive impairment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  83.  問題83  認知症の理解   

    抗認知症薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  84.  問題84  認知症の理解   

    認知症(dementia)の原因となる疾患と、特徴的な行動・心理症状(BPSD)の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。

  85.  問題85  認知症の理解   

    重度の認知症高齢者の胃ろう栄養法に関する支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  86.  問題86  認知症の理解   

    認知症(dementia)の母親を献身的に介護している息子が、母親に怒鳴られてたたきそうになった。それを見ていた介護福祉職の息子への対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  87.  問題87  障害の理解   

    ノーマライゼーション(normalization)の理念を8つの原理にまとめた人物として、正しいものを1つ選びなさい。

  88.  問題88  障害の理解   

    世界保健機関(WHO)によるリハビリテーションの定義で、「利き手の交換」が該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

  89.  問題89  障害の理解   

    対麻痺(ついまひ)を生じる疾患として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  90.  問題90  障害の理解   

    統合失調症(schizophrenia)の特徴的な症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  91.  問題91  障害の理解   

    知的障害の特徴に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  92.  問題92  障害の理解   

    発達障害者が一般就労に向けて利用するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  93.  問題93  障害の理解   

    網膜色素変性症(retinitis pigmentosa)の初期の症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  94.  問題94  障害の理解   

    上田敏による障害受容のステージ理論の5つの心理過程のうち、最初の段階として、正しいものを1つ選びなさい。

  95.  問題95  障害の理解   

    関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の人の日常生活上の留意点として、適切なものを1つ選びなさい。

  96.  問題96  障害の理解   

    右利きのCさん(73歳、男性)は脳梗塞(cerebral infarction)を発症して、回復期リハビリテーション病棟に入院中である。左片麻痺(ひだりかたまひ)のため、歩行は困難である。他の患者とも交流せず、病室に閉じこもりがちであったため、多職種チームによるカンファレンス(conference)が開かれた。現時点のCさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  97.  問題97  こころとからだのしくみ   

    ライチャード(Reichard, S.)による老年期の性格類型において、円熟型に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

  98.  問題98  こころとからだのしくみ   

    臓器とその機能の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。

  99.  問題99  こころとからだのしくみ   

    唾液腺と唾液に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  100.  問題100  こころとからだのしくみ   

    良肢位に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  101.  問題101  こころとからだのしくみ   

    胃ろうに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  102.  問題102  こころとからだのしくみ   

    Dさん(75歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。糖尿病(diabetes mellitus)があり、インスリン療法を受けている。2日前から風邪をひいて、食事量が普段の半分程度に減っていたが、医師の指示どおりインスリン注射を継続していた。介護福祉職が朝食をDさんに渡そうとしたところ、顔色が悪く、「胸がどきどきして、ふわふわする」と話し、額には汗が見られた。考えられるDさんの状態として、ただちに医療職に相談しなければならないものを1つ選びなさい。

  103.  問題103  こころとからだのしくみ   

    皮膚の乾燥に伴うかゆみに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  104.  問題104  こころとからだのしくみ   

    入浴介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  105.  問題105  こころとからだのしくみ   

    排便の仕組みに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  106.  問題106  こころとからだのしくみ   

    睡眠に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  107.  問題107  こころとからだのしくみ   

    睡眠に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  108.  問題108  こころとからだのしくみ   

    Eさん(75歳、男性)は、2年前に肺がん(lung cancer)と診断されて、抗がん剤治療を受けていたが、効果がなく1か月前に治療を中止した。その後、日常生活に支援が必要となり、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。訪問介護員(ホームヘルパー)は初回訪問を終えて帰ろうとした時に、いきなりEさんから、「もう来なくてもいい」と厳しい口調で言われた。また、「どうして私だけが、がん(cancer)にならなければならないのか」という言葉も聞かれた。Eさんの心理状態について、キューブラー・ロス(Kübler-Ross, E.)が提唱した心理過程の段階として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  109.  問題109  医療的ケア   

    次のうち、スタンダードプリコーション(standard precautions:標準予防策)において、感染する危険性のあるものとして取り扱う対象を1つ選びなさい。

  110.  問題110  医療的ケア   

    喀痰吸引(かくたんきゅういん)の実施が必要と判断された利用者に対して、喀痰吸引(かくたんきゅういん)を行うことに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  111.  問題111  医療的ケア   

    気管切開をして人工呼吸器を使用している人の喀痰吸引(かくたんきゅういん)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  112.  問題112  医療的ケア   

    胃ろうによる経管栄養の実施手順として、栄養剤を利用者のところに運んだ後の最初の行為として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  113.  問題113  医療的ケア   

    イルリガートル(注入ボトル)を用いた経鼻経管栄養に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  114.  問題114  総合問題   

    〔問題〕介護支援専門員(ケアマネジャー)が招集した会議として、正しいものを1つ選びなさい。

  115.  問題115  総合問題   

    〔問題〕図はFさん宅のトイレである。手すりを設置する位置として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  116.  問題116  総合問題   

    〔問題〕訪問介護員(ホームヘルパー)が、自宅に戻ったFさんの皮膚疾患に関する日常生活上の留意点を妻に指導する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  117.  問題117  総合問題   

    〔問題〕Gさんが診察を受けるきっかけとなった他の症状とは、発症した認知症(dementia)の特徴的な症状の一つである。他の症状に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  118.  問題118  総合問題   

    〔問題〕Gさんの移動に関する支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  119.  問題119  総合問題   

    〔問題〕Gさんの意向を踏まえた介護保険サービスとして、正しいものを1つ選びなさい。

  120.  問題120  総合問題   

    〔問題〕Hさんの睡眠障害として、正しいものを1つ選びなさい。

  121.  問題121  総合問題   

    〔問題〕Hさんの食欲不振や睡眠障害は改善せず、日常生活に介護が必要になり居宅介護を利用し始めた。半年ほど経過した頃、「早く良くなりたい」と介護福祉職に話した。介護福祉職が、Hさんのつらい思いを受容した上でかける言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  122.  問題122  総合問題   

    〔問題〕Hさんは仕事を休職して治療に専念した結果、趣味のスキューバダイビングが楽しめるまでに回復した。介護福祉職に、「仕事に復帰しようと思っている」と話した。介護福祉職が紹介するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  123.  問題123  総合問題   

    〔問題〕K君が入所している施設の根拠となる法律として、正しいものを1つ選びなさい。

  124.  問題124  総合問題   

    〔問題〕Jさんは、K君の支援計画作成に責任を持つ職員に計画作成の注意点などを聞きたいと、実習指導者に相談した。K君の支援計画作成に責任を持つ職員として、正しいものを1つ選びなさい。

  125.  問題125  総合問題   

    〔問題〕Jさんは個別支援計画作成にあたって、昼食後にK君と向き合う時間を多くとった。ある日、K君に話しかけていると、突然両上下肢を硬直させ、がたがた震わせた後、意識を失ってしまった。慌てたJさんはすぐに、近くの職員に連絡をした。K君の発作が落ち着いた後、実習指導者がJさんに、K君の発作時の対応について教える内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

監修者のご紹介

  • 高野晃伸
    中部学院大学短期大学部社会福祉学科 教授

    高野晃伸

    介護福祉士、介護支援専門員。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などで現場経験を積み、松本短期大学介護福祉学科非常勤助手、名古屋柳城短期大学専攻科非常勤講師を経て、現在は中部学院大学短期大学部社会福祉学科の教授。

    ホームページ|中部学院大学プロフィールページ

    高野晃伸のプロフィール

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  • 高野晃伸
    中部学院大学短期大学部社会福祉学科 教授

    高野晃伸

    介護福祉士、介護支援専門員。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などで現場経験を積み、松本短期大学介護福祉学科非常勤助手、名古屋柳城短期大学専攻科非常勤講師を経て、現在は中部学院大学短期大学部社会福祉学科の教授。

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