介護職に応募する場合、履歴書・職務経歴書や面接での「自己PR」はどんな内容にすればいいのでしょうか? この記事を読めば、自己PRが誰でも簡単に作れるようになります。
介護の自己PR例文集【アピールポイント別】はこちら
3ステップで簡単!介護職の自己PRの書き方
自己PRを求められた場合は、自分が介護職として働くうえでの強みを、経験や実績とともに伝えるのが基本です。
この例文のように、①~③のポイントをまとめてテンプレートに当てはめれば、誰でもすぐに自己PRを作ることができます。
ここからは介護職の自己PRの作り方について、①~③のステップを例文と照らし合わせながら紹介します。
1.アピールポイントを決めよう!
1文目の「①介護の仕事をするうえで心がけていること」は、言い換えれば自己PRでもっとも伝えたいアピールポイントです。長所や得意なことと言い換えて考えても構いません。
例えば、介護職の自己PRに効果的なアピールポイントは以下のとおり。
2.具体的なエピソードを思い出そう!
2文目からは、①を心がけているからこそ生まれた、具体的なエピソードを思い出して作りましょう。
自分自身の経験を盛り込むことで、他の人とは違う自分だけの自己PRにすることができます。
エピソードはちょっとしたことでも構いません。例えば
- 介護職として働く中で言われて嬉しかった言葉
- なぜその言葉を言ってもらうことができたのか
を考えてみると、素敵なエピソードが見つかるかもしれません。
3.応募先の施設での役立て方を書こう!
最後の1文は、「③今後どのように施設に貢献したいか」で結びます。①介護の仕事をするうえで心がけていること、②心がけているからこそ生まれたエピソードのまとめだと考えればOK。
ここまでに説明してきたアピールポイントを、応募先の施設でどのように役立てたいかを伝えましょう。
もし応募先の施設でとくにやりたいと思っていることがある場合は、2~3文で説明しても構いません。
介護職の自己PRの内容の考え方と注意点
ここまで介護職の自己PRの作り方を説明してきましたが、具体的な内容が思いつかないという人もいるでしょう。そこで介護職の自己PRの具体的な考え方や、作る際の注意点をまとめました。
自分の強みを整理しよう
自己PRを作る際、【①介護の仕事をするうえで心がけていること】、すなわちアピールポイントはひとつに絞りましょう。
また、アピールポイントが思いつかない人は、
- 利用者さんに『ありがとう』と言ってもらえたり、同僚や先輩に褒められたりしたのはどんな時?
- その時に頑張っていたこと、気をつけていたことは?
の2点を振り返ってみると、自分が介護職として働くうえで大切にしていることや、得意なことが見えてくるかもしれません。
エピソードを入れて具体的に
介護職の自己PRに盛り込む【②心がけているからこそ生まれたエピソード】は、必ず入れるようにしましょう。
どんなに立派なアピールポイントがあったとしても、それを裏付けるエピソードがなければ採用担当者に信じてもらうことができません。あなたが実際の経験をしっかり伝えることによって、ぐっと説得力が増し、採用に近づくことができます。
面接では、「心に残ったエピソードはなんですか?」と聞かれることがあります。実はこの質問には、自己PRのエピソード部分を答えるのが◎。
「自分がいかに利用者さんに寄り添えて、感謝の言葉をもらえたか」を伝えることで、応募先の施設でも介護職として活躍できるイメージを持ってもらえます。
逆に「ある利用者さんの急変で、生まれて初めて救急車に乗ったことが心に残っています」など、自分のアピールにつながらないようなエピソードはNG。質問の意図を理解する力が弱いと思われてしまいます。
採用担当者を求める人物像を意識しよう
採用担当者は自己PRによって、施設に必要なスタッフとしての能力があるか、施設の雰囲気に合っていて長く働いてくれそうかを判断します。
そのため、自己PRの内容も、できれば施設の特徴に合ったものにするのがベター。求人票の「求める人材像」や、施設のホームページにある「企業(施設)理念・運営方針」を読んで、自分のどんな強みが一番マッチしそうかを考えてみましょう。
前職の悪口につながるような内容は避けましょう。
例えば「前職は仕事をサボっている人が多かったので、自分が他の人の分まで頑張りました」といった内容はNG。採用担当者に「前職の同僚を下げて、自分を上げている」と思われてしまい、あまりいい印象を与えません。
採用担当者には、自分が頑張ったことだけを伝えましょう。
志望動機とどう違いをつければいいの?
自己PRが志望動機と似てしまうと感じている人は、詳しく伝えるポイントを下記のように整理してみましょう。
自己PRの最後で「この経験を活かして○○にチャレンジしたいです」などと、今後やってみたいことに触れても構いませんが、具体的にどんなことをしたいのかは志望動機で説明するのがベター。
あくまでも自己PRでは過去のこと、志望動機では未来のことを詳しく説明すれば、双方を差別化できるはずです。
※志望動機の具体的な書き方については→【介護職】受かる志望動機の書き方|例文11選
介護の自己PR例文集【アピールポイント別】
介護職の自己PRの例文を、アピールポイント別にまとめました。
笑顔
私がこれまで介護職として働くうえで心がけてきたのは、笑顔です。
例えば、どんなに忙しいときでもご利用者様に笑顔で接することを常に意識した結果、あるご利用者様のご家族から「最近、母の笑顔が増えたように感じます」と言っていただくことがができました。施設長からも、「施設全体の雰囲気が明るくなった」と言われ、笑顔は私の強みだと実感するようになりました。
これからもこの経験を活かして、どんなシチュエーションでも笑顔を絶やさず、貴施設でも貢献していきたいと考えております。
コミュニケーション力
私がこれまで介護職として働くうえで心がけてきたのは、自分から積極的にコミュニケーションをとることです。
例えば担当しているご入居者様には、朝一番に会いに行って「おはようございます」と元気な挨拶をすることに決めていました。その結果、ご入居者様が退所なさる際に、ご家族の方から「あなたのことを孫のように思っていたみたい。ありがとう」と言っていただくことができました。
これからもこの経験を活かして、コミュニケーション力で貴施設でも貢献していきたいと考えております。
責任感
私がこれまで介護職として働くうえで心がけてきたのは、最後まで責任感をもって仕事をすることです。
例えば前職で新しいレクリエーションを導入するプロジェクトに参加した際は、日常業務の忙しさから会議や準備に参加できなくなってしまうスタッフもいた中、私が中心となって上司の承認を得て、企画を実施しました。その結果、ダンスのレクリエーションは利用者様からも大変好評をいただくくことができました。
これからもこの経験を活かして、責任感をもって仕事をすることで貴施設でも貢献していきたいと考えております。
協調性
私がこれまで介護職として働くうえで心がけてきたのは、ほかのスタッフと協調することです。
例えば、食事が進まないご利用者様がいらっしゃったときに、状況を看護師とケアマネジャーに共有・相談をしました。食事形態を変更することになり、調理スタッフに調理方法を変えてもらった結果、そのご利用者様にしっかりお食事を楽しんでいただくことができるようになりました。
これからもこの経験を活かして、ほかの職種のスタッフとも連携を大切にしながら、貴施設でも貢献していきたいと考えております。
思いやり
私がこれまで介護職として働くうえで心がけてきたのは、相手を思いやりって行動することです。
例えば前職では、介護記録の書き方がスタッフによってバラバラで、とくに新人さんが書き方に戸惑ってしまうことがありました。そこで私が新人さん向けに、書き方のフォーマットと見本を作って掲示しました。その結果、他のスタッフも介護記録が書きやすくなり、記録にかかる時間も短縮することができました。
これからもこの経験を活かして、他の人への思いやって行動することで、貴施設でも貢献していきたいと考えております。
体力
私が介護職として働くうえでの強みは、体力です。
私は中学時代から長年テニスをやっており、今も毎週テニスをプレイして体を鍛えています。前職の宅配ドライバーとしても、トラックからお客さんの家まで走っていくなど体力を生かしてたくさんの荷物を運ぶことができました。
介護職は未経験ではありますが、積極的に勉強してスキルを身につけたいと考えております。
貴施設でもこの体力も活かして、力仕事や夜勤なども頑張っていきたいと考えております。
※職種別の自己PR例文集はこちら→『【介護職】職務経歴書の書き方|すぐ書ける見本&テンプレあり』
最後に
実は、介護職の面接で「自己PRをしてください」と言われることはあまり多くはありません。それでも、応募書類を書く際や、面接の前に必ず自己PRを考えておくのがオススメです。
なぜなら自己PRを考えておくことで、自分の経験や能力を棚卸しして整理することができるからです。
自分にどんな強みがあるのか、応募先の施設でどんなふうに活かせるのか言葉にしておくことで、自信を持って面接に挑むことができます。自己PR以外の質問にも答えやすくなりますよ。
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