チームで協力し、新聞紙で作品をつくるレクリエーションです。参加者同士で話し合い、協力し合うので完成すると充実感を味わうことができます。
参加人数、所要時間、効果など
- 参加人数
- 5人~
- 所要時間
- 15分~
- どこを使うか
- 体、頭、心、対人
- 効果
- 手指の運動
- 協調性を高める
用意するもの
- 新聞紙
- 1チーム、1回に2~3枚
レクのやり方
隊形
いすに座り、5~6人で1チームになる。
【導入】
新聞と手先を使ってチームで話し合いながらつくることを説明する。
これからみなさんの芸術的才能をご披露いただきたいと思います。チームで協力して新聞紙をちぎって、作品を完成させてもらいたいのです。下絵は描かず、みなさんの手の感性だけを頼りに、よく話し合って作業を分担し、つくりあげてくださいね
POINT
プログラムに不参加でも、その場にいることは拒まない利用者には、審査員になってもらったり「よ~いスタート」の声をかける係など、役割を与えてみましょう。
参加者をチームに分けてお題を発表する。
では広げた新聞紙をチームで空中で持ちましょう。最初のお題は「象」です! 制限時間は5分です。よーいスタート!
POINT
実際には時間厳守ではなく、進行状況に合わせればOK。支援者はぜひ一人ひとりの参加の仕方、発言の中身をしっかりと観察して、見守りましょう。
全体の様子を見ながら終了の声をかけ、作品の発表会を開く。
【1】
あと30秒で~す。遅れているチームは急ぎましょう。
はい、おしまいです。では、各チームの作品を順番に見せていただきましょう!
【2】
【3】
どこが難しかったですか?
なるほど。象は鼻が一番の特徴ですものね
【4】
あれ~、ぜんぜん象に見えませんね(笑)。しかしそれこそ芸術! 芸術は私のような凡人には理解できないものだと思います!
アドバイス「こんなときは…」
片手だけを使って作業するのも方法です
うまく協力し合うことができたなら、できあがりの形はどうであれ、それぞれが充実感を味わうことができます。
また、片麻痺のある利用者がいたら、チームの全員が片手だけを使って作業をしましょう。お互いに声をかけ合うなど連携プレイが増えるでしょう。片手しか使えない不自由さを体験することにもなります。もちろん、片麻痺の利用者がいなくても行うことができます。
監修/杉浦史晃
※本記事は『もっと笑顔を引きだす!ユーキャンの介護レクリエーション春夏秋冬』(ユーキャン/2014年10月27日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています