漢字を思い出し、書き出すという記憶力を刺激する脳トレです。思い出せれば快感を味わえ、また教え合うことで利用者同士のコミュニケーションも広がります。
参加人数、所要時間、効果など
- 参加人数
- 4人~
- 所要時間
- 10~15分
- どこを使うか
- 体、頭、対人
- 効果
- 脳の活性化
- コミュニケーションを増やす
用意するもの
- 紙
- 2人で1枚
- 鉛筆
- 1人1本
- ホワイトボード
レクのやり方
隊形
机に2人1組で隣り合って座る。
【導入】
「漢字をド忘れしたことはありませんか?」と共感と興味を引く。
今日は漢字を書いていただきます。ふだん文字を書いていないと、読めても書けなくなってしまうそうですよ。実際にやってみましょう
【説明】
ホワイトボードに課題を大きく書いて説明する。
お隣の人と2人1組になって、5分間で木へんの漢字を書き出しましょう。交代でもいいし、相談しながらでもいいですよ。
書こうとしても、思い浮かばないときは、ヒントになる声かけをする。
POINT
「木はどんなところに生えていましたっけ?」「隣の人に好きな木を聞いてみても…」など、支援者のヒントでひらめくと、利用者の表情が変わってきます。
「腕を動かして書くと思いだす」という書く効果をアピールする。
あせらないでくださいね。人は、書き順と腕の運動のセットで漢字を記憶しているそうです。そのうちよみがえってくることもありますよ
5分たったら、書き出した漢字を発表してもらい、ボードに書き出す。
【まとめ】
思い出す気持ちよさや相談することで打ち解けたことを実感してもらう。
「あ!」とひらめいたとき、脳も元気になるそうです。日頃から字を書く習慣を持ちたいですね。隣の人とワイワイ考えるのも悪くないですよね
アドバイス「こんなときは…」
魚や野菜の名前などテーマをいろいろ変えて
漢字を思い出せないのはもどかしいですが、どうにか思い出せたときには「ああ、そうだ!」と快さを味わうことができます。漢字という話題で隣の人に話しかけやすくなります。自分が聞かれる立場なら、教えてあげれば役立つ喜びが味わるし、わからないときでもともに考え込んで共感できるかもしれません。
漢字のつくりのほか魚や野菜の名前、料理名などをテーマにしてもいいでしょう。
監修/杉浦史晃
※本記事は『もっと笑顔を引きだす!ユーキャンの介護レクリエーション春夏秋冬』(ユーキャン/2014年10月27日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています