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高齢者レクリエーション「いま、何言った?」

「思い出す」ことを目的とした脳トレです。思い出そうとする行為そのものが脳の機能低下を防ぐことにつながります。

参加人数、所要時間、効果など

参加人数
2人~
所要時間
5~10分
どこを使うか
頭、対人
効果
脳の活性化
脳の機能低下を防ぐ

用意するもの

特になし

レクのやり方

隊形

2人1組になり、座って向き合う。

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【導入】

「制約しりとり」で出た単語を思い出して言ってもらう。

介護レクリエーション「顔」イラスト[1]
支援者

みなさん、制約しりとり、どうでしたか? 今度はペアで力を合わせて考えた単語10個を思い出して言ってみましょう!

介護レクリエーション「いま、何言った?」イラスト[1]
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【説明】

すぐには思い出せなくて当然だと説明し、安心してもらう。

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支援者

思い出せないのは最初に説明しなかった私のせいですね。私もそうですが、自分の言ったことは案外覚えていないものですよね

介護レクリエーション「いま、何言った?」イラスト[2]
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もう一度しりとりをして、言った単語を思い出しながら復唱する。

介護レクリエーション「顔」イラスト[1]
支援者

制約しりとりをもう一度やりましょう。今度は3文字5往復です。終わったら、出た単語を最初から復唱して、ゴールインですよ~

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支援者

今度は「し」にしましょう! それでは、よ~いドン!

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介護レクリエーション「顔」イラスト[1]
支援者

思い出そうとすることが脳にいいんですよー

介護レクリエーション「いま、何言った?」イラスト[4]

POINT

どうしても思い出せない場合は、思い出そうと考えるだけでも脳の機能低下を防ぐことを伝えます。思い出すことをあきらめないのが大切と励ましましょう。

アドバイス「こんなときは…」

利用者がやりたがらないときは否定せずに

利用者が「今日は話したくない」「やりたくない」という場合、支援者が「どうして?」と否定するような質問や「頭がサビついちゃいますよ」など不安にさせるような言葉はNGです。

軽度認知機能障害や認知症の人に限らず、高齢者は物事におっくうになりがちです。利用者の認知機能の低下を防ぐためにも支援者の忍耐や、待つ姿勢、あきらめない気持ちが、利用者の話す意欲につながります。

監修/杉浦史晃

※本記事は『もっと笑顔を引きだす!ユーキャンの介護レクリエーション春夏秋冬』(ユーキャン/2014年10月27日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています

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