全身をほぐす体操です。転ぶ心配がないので安心してできます。介護者自身の肩こりや腰痛の予防にもなるので一石二鳥です。
参加人数、所要時間、効果など
- 参加人数
- 1人~
- 所要時間
- 10~15分
- どこを使うか
- 体、心
- 効果
- バランス感覚を養う
- リラックス効果
- 体がほぐれる
用意するもの
- ピラティスマット
- 大きめのタオルでもよい。ただし畳の部屋であれば不要。
体操のやり方
隊形
利用者は一人ひとりが支援者から見える位置に散らばり、四つんばいになる。
しっぽ探し
【導入】
自分で簡単にできて体の歪みがとれることを紹介する。
転ぶ心配がない四つんばいでやる体操です。全身がほぐれて楽になりますよ。見ていてくださいね
四つんばいになり、しっぽを探すように後ろの方を見る。
四つんばいになってひざは肩幅に広げます。手をつく幅も同じくらいです
自分のしっぽを探すように体をねじったり伸ばしたりしましょう
自分のペースで行うこと、呼吸を続けることを伝える。
自分がやりやすい方向に3回、やりにくい方向に1回というようにやってみましょう
気持ちがいい感じを味わいましょう。息は止めないでくださいね
利用者の動きを観察。特に息を止めていないかを見極める。
ではやってみましょう。じわーっと自分の動きを感じましょう。息をするのを忘れないでくださいね
ネコのケンカ・おなか落とし
【導入】
続いて、怒ったネコのように背中を丸める体操を紹介する。
今度はネコのケンカの感じです。背中をぐーっと持ち上げてふくらませますよ
息を吐きながら背中を高くしていくことを伝えて、やってもらう。
息を吐きながら背中を持ち上げていきます。意外と難しいですよ。やってみましょう!
ネコのケンカに続けて、おなかを落とす体操を紹介する。
背中が持ち上がったら、そこで息を吸って、思い切り脱力します。おなかを落とす感じです。気持ちがいいですよ
腕を曲げないでやりましょう。ゆっくりと何回かやってみましょう
アドバイス「こんなときは…」
毎日の習慣にしてもらいましょう
朝起きたときに布団の中でごそごそ動くのも、よい運動になり頭もすっきりします。簡単に毎日行う運動は習慣にしやすく、自律している生活感覚にもつながります。ちなみにこの体操は「操体法」のひとつです。
「操体法」は1970年代にNHKで紹介され、人気を呼んだ体ほぐしです。肩こりや腰痛など介護者自身の体の歪み予防にもなりますので、興味を持った人は関連書を探してみてください。
監修/杉浦史晃
※本記事は『もっと笑顔を引きだす!ユーキャンの介護レクリエーション春夏秋冬』(ユーキャン/2014年10月27日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています