会話を楽しむレクリエーションです。相手への質問を考えたり、自分が質問に答えたりする会話のキャッチボールを通じて親近感がわいてきます。
参加人数、所要時間、効果など
- 参加人数
- 3人~
- 所要時間
- 10~15分
- どこを使うか
- 体、頭、心、対人
- 効果
- 会話が生まれる
- 親近感がわく
用意するもの
- 特になし
ゲームの流れ
隊形
3人1組になり輪になるよう向かい合っていすに座る。声が届く距離に近づく。続いてそのうちの2人がまっすぐ向かい合い、残り1人はその2人の背中に手を置く。
【導入】
3人で行うことを説明し、隊形をつくってもらう。
3人1組になり、丸く向かい合ってください。続いて、Aさん、Bさん、Cさんの役を決めてください
モデルのグループに動いてもらいながら、全体に同じ隊形になってもらう。
POINT
隊形をつくるには慣れが必要。利用者が自分たちで隊形をつくろうとしている場合は、それを見守りつつ、待ちます。できない場合は、個々にサポートしましょう。
【説明】
ホワイトボードでそれぞれの役割と会話を行う所要時間を伝える。
【説明】
調整役のCさんは、どのようなことをするかを具体的に説明する。
Cさんは2人の背中に手を当て、まずAさんに「質問して」と背中をそっとたたきます。AさんはBさんに何か質問します。次にCさんはBさんの背中をたたき「答えて」と促します
Cさんが司会して1問1答を始め、スムーズにできないときには助け舟を出す。
POINT
世間話になってしまったら、Cさんには会話に参加しないで1問1答形式に話を戻してもらうように頼みます。
1分たったら、役割を交代。3人が3役を1回ずつ行う。
はい、1分たちました! 今度はBさんがCさんに質問してください。Aさんが調整役ですよ。2人の背中に手を当ててください
POINT
会話を増やすには、各人の経年の変化や行動の変化などのデータを把握することが重要。そのうえで利用者がいきいきと会話できる空間と場面を実現します。
アドバイス「こんなときは…」
質問を通して相手に興味や関心、親近感が
相手への質問を通して、会話を生み出します。相手への興味や関心があれば質問はたくさん浮かんでくるでしょう。興味はなくても、なんとか質問を考え、相手から答えが返ってくることで、相手に興味、関心や親近感が持てるようになる場合も。
また、1問1答形式に3人目が入ることで、リラックスした輪ができて、利用者のアセスメントにも役立ちます。たとえ世間話になったとしてもOKです。
監修/杉浦史晃
※本記事は『もっと笑顔を引きだす!ユーキャンの介護レクリエーション春夏秋冬』(ユーキャン/2014年10月27日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています