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高齢者レクリエーション「健口体操」

舌や口の周りの筋肉を鍛え、血のめぐりをよくする体操です。会話や食事がしっかりできるよう、継続して行うことが大切です。

参加人数、所要時間、効果など

参加人数
何名でも可
所要時間
10~15分
効果
舌や口の周りの筋肉を鍛える
嚥下機能低下の予防
血行促進

用意するもの

なし

体操のやり方

ゆっくりと意識しながら深呼吸をします。鼻からたくさん息を吸って、口から全部吐き出します(3回)。

介護レクリエーション「健口体操」イラスト[1]

力強く吸って吐き出します。

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首と肩の体操です。

  1. 肩は動かさずにゆっくり首を左右に振ります(3回)
  2. 無理のないようにゆっくりと首を前後にたおします(3回)
  3. 肩を上げ下げします(3回)
介護レクリエーション「健口体操」イラスト[2]

「イチ、ニ、イチ、ニ……」と声に出しながらリズミカルに行います。

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首のマッサージと舌の体操です。

  1. 耳の後ろに手をあて、唾液腺をマッサージします
  2. 「アッカンべー」をするように、思い切り舌を出して、ひっこめます(5回)
介護レクリエーション「健口体操」イラスト[3]

耳を中指と薬指の間ではさむようにしてあて、そっと押しながらあごのほうへゆっくり滑らせます。力を入れすぎないようにすることがポイントです。

注意するポイント

片マヒがある人や機能低下がみられる人は、スタッフがサポートして行うようにしましょう。

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舌をしっかり動かす運動です。

  1. 舌を出し、左右に振ります(5回)
  2. 舌の先で上唇をなめます(5回)
  3. 舌先を上の前歯の裏に力強く打ちつけながら、大きな声で「タ」と言います(5回)
介護レクリエーション「健口体操」イラスト[4]

③では、舌先を前歯の裏に強く当てるように持ち上げることがポイントです。舌の筋肉が弱っていると、しっかり「タ」と発音できません。食べ物をのどのほうに送り込むために必要な筋力ですから、粘り強くやるようにしましょう。

レクを盛り上げるアイデア①

舌の運動は、食べ物や飲み物をスムーズに飲み込むための大切な運動になります。「おいしく昼食をいただきましょう」「ウナギも食べたいですよね~」などと食欲をそそるような声かけをしてみましょう。

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口の体操です。

  1. 「あー」と口を開いたあと、力強く閉じます(5回)
  2. しっかりと唇をとがらせたあと、「いー」と口を横に力強く開きます(5回)
介護レクリエーション「健口体操」イラスト[5]

しっかりと口を横に開きます。

注意するポイント

マヒがあって、口を開いたりとがらせたりすることが困難な場合は、スタッフがサポートするようにしましょう。

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ほおの運動と発声の練習です。

  1. 両ほおをふくらませたあと、へこませます(3回)
  2. 「パ・ン・ダ・の・た・か・ら・も・の」とはっきり発声します(2回)
  3. 静かに深呼吸をします(3回)

レクを盛り上げるアイデア②

「パパたたみをパタパタたたく」などと、ほかの楽しい発音フレーズを参加者と一緒に考えて、楽しみながらやりましょう。

介護レクリエーション「健口体操」イラスト[6]

①口を閉じて、ほおを思いきりふくらませたあと、へこませます。②とともに、口とその周囲の運動機能および飲み込みの機能の低下を予防します。食べ物をしっかりかんで飲み込むために必要な体操です。

監修/社会福祉法人 世田谷区社会福祉事業団

※本記事は『車いすの人でも楽しめる!レクリエーション50+盛り上げるアイデア100』(誠文堂新光社/2014年5月16日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています

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