介護レクリエーション「手と足でクールクル」

手足でタオルをぐるぐると回す体操です。腕を頭上に上げて大きく回したり、足指を使って円を描いたりしましょう。

参加人数、ねらい

参加人数
1人から
ねらい
  1. 細かい動きができるようにする
  2. 上肢を上げている時間が長いことで筋力の増強につながる
  3. 身体を動かすたびに重心が移動するので、座位バランスの訓練にもなる

用意するもの

タオル
フェイスタオル、手ぬぐいなど

楽しむためのポイント

  • 指がつったりしないように、手首、手指、足指のストレッチを十分にしてから始める
  • 各自のペースに合わせて行う
  • 麻痺側の手も少しずつ、その状態でやってみるようにする
  • 腕を頭上まで上げられない人は腕の前で回す。少しずつ上げていくようにする
  • バランスをくずさないように、アームレストをつかむ
介護レクリエーション「手と足でクールクル」準備体操のイラスト

レクリエーションのやり方

手足でタオルを回すレクを5つ紹介します。

【レク1】片手で回す

はじめは、右手をバンザイするように高く上げ、タオルをつかんで、肩から大きく回しながらタオルを振る。

手首だけでなく、肩から腕全体を使って動かす。10回まわしたら次に左手で行う。左右1セットずつ行ったら少し休み、肩の上げ下ろしなど、ストレッチをとり入れる。

介護レクリエーション「手と足でクールクル」レクリエーションの流れのイラスト(1)

【レク2】両手で回す

両手でタオルを高く持ち、10回まわして休む。

介護レクリエーション「手と足でクールクル」レクリエーションの流れのイラスト(2)

高く上げるのが無理な人は、胸の前で回す。

介護レクリエーション「手と足でクールクル」レクリエーションの流れのイラスト(3)

【レク3】片足で回す

右足の親指と人差し指の間にタオルをはさみ、円を描くように回す。親指の先を床につけたまま回してもよい。

腹筋が少しついた人は、少し足を床から浮かしてみる。10回まわしたら、次は左足でやってみる。両足で1セットとし、休みをとる。

介護レクリエーション「手と足でクールクル」レクリエーションの流れのイラスト(4)

【レク4】両足で回す

左右の足をくっつけ、親指と親指の間にタオルをはさむ。両足をそろえてタオルを回す。

両足の親指を床につけたまま回してもよい。10回まわして1セットとし、休みをとる。

介護レクリエーション「手と足でクールクル」レクリエーションの流れのイラスト(5)

【レク5】片手・片足で回す

右手にタオルを持ち、右足にタオルをはさんで、同時に回してみる。

10回まわしたら、次は左手、左足でやってみる。左右で1セットとし、休みをとる。

介護レクリエーション「手と足でクールクル」レクリエーションの流れのイラスト(6)

【著者からアドバイス】介助のポイント

  1. バランスをくずして倒れないように、近くで補助してあげましょう
  2. 疲れがないかどうか注意しましょう
  3. まわす回数は目安です。参加者の体調や障害に応じて、無理のない回数で行いましょう
  4. 水分補給も忘れずに行いましょう

編著者/原田律子

※本記事は『高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク』(いかだ社/2005年3月12日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています

書籍紹介

高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク

出版社: いかだ社

原田律子(編著)
車椅子に乗り始めの「初期」から、日常生活の動きができる「中期」、かなり乗り回せる「回復期」まで、段階を追って日常生活を取り戻すための健康体操とレクリエーションを22種類紹介します。運動のねらいや介助のポイントなども明記。機能回復に役立ち、毎日無理なく楽しめます!

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  • 原田律子

    日本リハビリテーション専門学校、日本福祉教育専門学校、多摩リハビリテーション学院、関東リハビリテーション専門学校で、体育理論と実技を指導した。中学校1級、高校2級保健体育教諭教員免許、スポーツテスト判定員(日本体育協会)/応急手当普及員(東京消防庁)/日本陸上競技連盟A級公認審判員。故人。

    原田律子のプロフィール

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