介護レクリエーション「使った物は元通りに」

傘をたたんだり、靴を揃えるゲームです。楽しみながら日常生活での動作を回復する練習をしましょう。

参加人数、ねらい

参加人数
1チーム5人で2チームにわかれる
ねらい
  1. 日常生活での動作ができるようにする

用意するもの

長い傘
10本(ジャンプ傘ではなく手で開くものがよい)
10足
ビニールテープ

楽しむためのポイント

  • 傘の先を相手に向けないように、周りに人がいるかどうか注意を払う
  • 慣れてきたら折りたたみ傘も混ぜて難しくしてみる

ゲームのやり方

日常生活での動作を取り入れたゲームを2つ紹介します。

【ゲーム1】傘をたたみましょう

2チームにわかれて並ぶ。1チームの傘は5本。広げて置いておく。スタートの合図で各チームから1人ずつ出る。

介護レクリエーション「使った物は元通りに」ゲームの流れのイラスト(1)

広げられた傘をきちんとたたみ、ボタンをとめて床に置く。

5本終えたらスタート地点にもどり、次の人にバトンタッチする。次の人は、たたんである傘を広げて床に置く。5本広げ終わったらスタート地点にもどり、次の人にバトンタッチする。

たたむ→広げる→たたむ…をくり返し、5人全員が早く終わったチームを勝ちとする。

介護レクリエーション「使った物は元通りに」ゲームの流れのイラスト(2)

【ゲーム2】靴をそろえましょう

2チームにわかれて並ぶ。1チームの靴は5足。バラバラに置いておく。スタートの合図で各チームから1人ずつ出る。

介護レクリエーション「使った物は元通りに」ゲームの流れのイラスト(3)

左右そろえてテープが引いてある上にきちんと並べる。1足そろえたら次の人と交代する。

全員が終わったら、左右間違えないで並んでいるか、きれいにそろっているかを確かめ合う。きちんとできているチームの勝ち。

【著者からアドバイス】介助のポイント

  1. あまり個人差が出ないようにしましょう
  2. うまくいかなかった場合でも、頑張ったことを認めましょう
  3. 日常生活の訓練なので、勝敗よりも普段のことをきちんとできているかどうかを見るようにします

編著者/原田律子

※本記事は『高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク』(いかだ社/2005年3月12日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています

書籍紹介

高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク

出版社: いかだ社

原田律子(編著)
車椅子に乗り始めの「初期」から、日常生活の動きができる「中期」、かなり乗り回せる「回復期」まで、段階を追って日常生活を取り戻すための健康体操とレクリエーションを22種類紹介します。運動のねらいや介助のポイントなども明記。機能回復に役立ち、毎日無理なく楽しめます!

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  • 原田律子

    日本リハビリテーション専門学校、日本福祉教育専門学校、多摩リハビリテーション学院、関東リハビリテーション専門学校で、体育理論と実技を指導した。中学校1級、高校2級保健体育教諭教員免許、スポーツテスト判定員(日本体育協会)/応急手当普及員(東京消防庁)/日本陸上競技連盟A級公認審判員。故人。

    原田律子のプロフィール

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