介護レクリエーション「ペットボトルでダンベル体操」

ペットボトルに水を入れた簡単ダンベルで、上肢・下肢の運動をしましょう。水の量は各人に合わせて調節してください。

参加人数、ねらい

参加人数
1人から
ねらい
  1. 負荷をつけることによって四肢に筋力をつける
  2. 体力を維持し、全身のバランスを図る

用意するもの

ひも
ペットボトル、水
介護レクリエーション「ペットボトルでダンベル体操」用意するもののイラスト(1)
音楽
カセット、CDなど

楽しむためのポイント

  • 手の運動は座位でも立位でもできる
  • 片麻痺の人もできる
  • 各人に合った大きさのペットボトルを選ぶ
  • 肩のストレッチなどを行ってから始める
  • 音楽を流して、リラックスして行う

体操のやり方

ペットボトルを使った体操を4つ紹介します。

【体操1】足の体操

足の甲にひもをかける。椅子またはベッドに座って片足ずつ行う。「1、2、3」とかけ声をかけながら、ゆっくりとひざを引き上げる。

介護レクリエーション「ペットボトルでダンベル体操」レクリエーションの流れのイラスト(1)

10回行ったら、もう片方の足で行う。慣れてきたら、両足につけて前に足を伸ばすようにしてブラブラさせる。

【体操2】手の体操 ひじを曲げて顔の高さまで

片手にひもを持つ。ひじを曲げて、握った手が顔の前までくるようにゆっくりと引き上げる。

介護レクリエーション「ペットボトルでダンベル体操」レクリエーションの流れのイラスト(2)
介護レクリエーション「ペットボトルでダンベル体操」レクリエーションの流れのイラスト(3)

何回かくり返した後、反対の手でも行う。慣れたら両手に持ち、交互に動かしてみる。

【体操3】手の体操 まっすぐ伸ばして肩の高さまで

片手にひもを持ち、腕をまっすぐ伸ばしたままゆっくり横に上げる。肩の高さあたりまで上げたら止める。

介護レクリエーション「ペットボトルでダンベル体操」レクリエーションの流れのイラスト(4)

次は、前に伸ばして上げ、胸の高さまできたら止める。慣れてきたら、リズムをつけ、横→下→前→下→横→下→前とやってみるのもよい。もう少し力がついた人は、両手でやってみる。

【体操4】手の体操 ひじから下を上げ下げ

腕を曲げた状態でひもを持つ。ひじから下だけを使って上下させる。

介護レクリエーション「ペットボトルでダンベル体操」レクリエーションの流れのイラスト(5)

なるべく胸の前まで引き上げるように行う。慣れてきたら両手でやってみる。

【著者からアドバイス】介助のポイント

  1. 水が漏れないようにフタはしっかり閉めましょう
  2. 水以外(砂、大豆、おはじきなど)は事故のもとなので、絶対に入れないでください
  3. 水は少量、中量、大量に分け、あらかじめ用意しておきましょう

編著者/原田律子

※本記事は『高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク』(いかだ社/2005年3月12日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています

書籍紹介

高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク

出版社: いかだ社

原田律子(編著)
車椅子に乗り始めの「初期」から、日常生活の動きができる「中期」、かなり乗り回せる「回復期」まで、段階を追って日常生活を取り戻すための健康体操とレクリエーションを22種類紹介します。運動のねらいや介助のポイントなども明記。機能回復に役立ち、毎日無理なく楽しめます!

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  • 原田律子

    日本リハビリテーション専門学校、日本福祉教育専門学校、多摩リハビリテーション学院、関東リハビリテーション専門学校で、体育理論と実技を指導した。中学校1級、高校2級保健体育教諭教員免許、スポーツテスト判定員(日本体育協会)/応急手当普及員(東京消防庁)/日本陸上競技連盟A級公認審判員。故人。

    原田律子のプロフィール

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