指先を動かす運動です。切り取り線のラインに沿って、紙を手でちぎります。また、どれだけ小さくちぎることができるか指先の器用さを競います。
目次
参加人数、ねらい
- 参加人数
- 1人から
- ねらい
- 紙をちぎっていくので、指先の訓練になる
- 創造する喜びを味わう
用意するもの
- 画用紙
- 新聞紙
- マジックペン
楽しむためのポイント
まずは手指、手首のストレッチ
ひじを伸ばして右手を前に出す。図のように指先を下に向けて手首を曲げ、左手でつかむ。
親指で手の甲を押しながら、右手首を体の方に向けてゆっくり引く。左手も行う。
今度は右手の指先を上に向けて手首を曲げ、左手でつかむ。体の方に向けてゆっくり引く。左手でも行う。
テーブルの上に、指を広げた状態で左手をのせ、右手で、広げた指の1本1本をゆっくり上につまみ上げ、10秒ぐらい止めてからゆっくり下ろす。右手も行う。
レクリエーションのやり方
紙を手でちぎって指先の訓練ができるレクを2つ紹介します。
【レク1】シンプルな線を手でちぎってみる
画用紙大の紙や、それより小さいサイズの紙、もっと大きいサイズの紙などに、切り取り線を引く。手先、指先を使って、なるべくラインに沿ってちぎる。
図柄は、四角、丸型、ハート型などシンプルな線でやってみる。初めのうちはとがった形や細い線を避ける。長さも長すぎないように。10cmぐらいが適当。
【レク2】形に沿ってちぎってみる
自分の手をなぞりながら線を描き、線に沿ってちぎってみる。
仲間の人と比べてもおもしろい。足の形もなぞってちぎり、比べてみる。
自分で形を作ってみたり、相手に作ってもらったりして、お互いにちぎっても楽しい。
【著者からアドバイス】介助のポイント
- ペンを握れない人には、介助者が線を引いてあげてもよいでしょう
- 疲れや痛みがないか注意し、休みを入れてください
編著者/原田律子
※本記事は『高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク』(いかだ社/2005年3月12日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています