介護レクリエーション「車椅子ダンス」

音楽にのってゆっくり前進したり、後ろに行ったり、マスゲームのようにリズミカルに移動してみましょう。

参加人数、ねらい

参加人数
レク1・レク2/6〜10人
レク3/前後5人ずつ(計10人)
ねらい
  1. 少しずつ立位の時間を長くすることによって、足の筋力を強くする
  2. リズムにのって表現する喜びを分かち合う

用意するもの

音楽
4拍子の曲
ビニールテープ

楽しむためのポイント

  • 車椅子の人と立位の人が一緒に楽しめる
  • スリッパやサンダルではなく、靴(補強靴)をはく
  • みんなが知っている曲をかけ、うたいながらやると楽しい
  • マスゲームのような動きが見どころ
  • 明るく楽しいムードで歩く

レクリエーションのやり方

音楽にのって車椅子を前後左右に移動させるレクを3つ紹介します。

【レク1】みんなで円の上を歩く

床にビニールテープなどで円を描く。車椅子に座っている人、車椅子を支えにして立位の人が一緒に円形に並ぶ。

音楽を聞きながらゆっくりと円上を歩く。時計回り、次に反時計回りで2分ぐらい歩く。

介護レクリエーション「車椅子ダンス」レクリエーションの流れのイラスト(1)

今度は、中心に集まる。みんなそろったら、次は後ろに下がる(2回繰り返す)。後ろに下がるときは、介助者は必ずそばについているように心がける。

介護レクリエーション「車椅子ダンス」レクリエーションの流れのイラスト(2)
介護レクリエーション「車椅子ダンス」レクリエーションの流れのイラスト(3)

【レク2】1人とばしで歩く

【レク1】の動きに慣れてきたら、次に、職員の合図で1人おきに前に進む。

下図のように矢印の種類別にグループにわかれ、交代で移動する。初めは止まった状態で練習してみる。慣れてきたら、曲に合わせて動きながら行う。

介護レクリエーション「車椅子ダンス」レクリエーションの流れのイラスト(4)

【レク3】2列になってマスゲーム

前後5人ずつ並び、2列になって行う。音楽に合わせて移動し、職員の合図で動きを変える。

 後列は右側に進み、前列は左側に進む。

介護レクリエーション「車椅子ダンス」レクリエーションの流れのイラスト(5)

前列と後列が入れ替わる。

介護レクリエーション「車椅子ダンス」レクリエーションの流れのイラスト(6)

全員一列になり、元にもどる。

介護レクリエーション「車椅子ダンス」レクリエーションの流れのイラスト(7)

【著者からアドバイス】介助のポイント

  1. 特に立位の人には注意し、ぶつかったり転倒しないように介助者がそばについてください

編著者/原田律子

※本記事は『高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク』(いかだ社/2005年3月12日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています

書籍紹介

高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク

出版社: いかだ社

原田律子(編著)
車椅子に乗り始めの「初期」から、日常生活の動きができる「中期」、かなり乗り回せる「回復期」まで、段階を追って日常生活を取り戻すための健康体操とレクリエーションを22種類紹介します。運動のねらいや介助のポイントなども明記。機能回復に役立ち、毎日無理なく楽しめます!

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  • 原田律子

    日本リハビリテーション専門学校、日本福祉教育専門学校、多摩リハビリテーション学院、関東リハビリテーション専門学校で、体育理論と実技を指導した。中学校1級、高校2級保健体育教諭教員免許、スポーツテスト判定員(日本体育協会)/応急手当普及員(東京消防庁)/日本陸上競技連盟A級公認審判員。故人。

    原田律子のプロフィール

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