介護レクリエーション「さあ、自分の足で歩こうよ!」

足腰の強化を図るための運動です。車椅子を押しながら、歩いたりしゃがんだり、ジグザグに歩いたり、車椅子を自由に動かしていきましょう。

参加人数、ねらい

参加人数
1人から
ねらい
  1. 自分の足で歩ける幸せを感じる
  2. 足腰の強化を図る

用意するもの

ビニールテープ
音楽
カセット、CDなど

楽しむためのポイント

  • かかとをしっかりつけて歩くようにする
  • その日の体調に注意しながら行うこと
  • 車椅子のにぎり(グリップ)をしっかり持って行う
  • 自分の状態に合わせて、車椅子に乗ったままがよければ乗ったまま動かしてもよい
  • 準備体操として、車椅子を利用してしゃがんだり、片足を上げたりしてみる

レクリエーションのやり方

車椅子を動かして足腰を強化するレクを3つ紹介します。

【レク1】車椅子を押しながら歩いてみよう

1⃣押しながら歩く

車椅子の後ろに立ち、押しながら歩く。

介護レクリエーション「さあ、自分の足で歩こうよ!」レクリエーションの流れのイラスト(1)

2⃣しゃがむ

ときどきしゃがみ、ゆっくり歩くということを意識する。

介護レクリエーション「さあ、自分の足で歩こうよ!」レクリエーションの流れのイラスト(2)

3⃣片足を上げる

「イチ」で右足、「ニ」で左足…と、片足ずつひざを少し上げる。5~6回くり返す。

介護レクリエーション「さあ、自分の足で歩こうよ!」レクリエーションの流れのイラスト(3)

4⃣片足を後ろに上げる

足を後ろにけるように歩いてみる。つま先が床から一瞬離れて片足に体重がかかるので、気をつける。

介護レクリエーション「さあ、自分の足で歩こうよ!」レクリエーションの流れのイラスト(4)

【レク2】線の上を歩いてみよう

ビニールテープで床に1本の線を引き、その上を押しながら歩いてみる。線のことばかり気にしないで、自分でまっすぐと思うような状態で歩けばよい。

介護レクリエーション「さあ、自分の足で歩こうよ!」レクリエーションの流れのイラスト(5)

下がりながら動く。短い距離からはじめてみる。

介護レクリエーション「さあ、自分の足で歩こうよ!」レクリエーションの流れのイラスト(6)

車椅子をはずして、介助者と手をとりあって(腕を支えて)行うのもよい。ほかの人も「がんばって」など、声かけをするとよい。

介護レクリエーション「さあ、自分の足で歩こうよ!」レクリエーションの流れのイラスト(7)

【レク3】曲線の上を歩いてみよう

極端なカーブだと、曲がりにくいうえに転倒するおそれがあるので、ゆるいカーブにする(足元が不安定にならないように)。

介護レクリエーション「さあ、自分の足で歩こうよ!」レクリエーションの流れのイラスト(8)

余裕がある人は、円形上を歩いてみる。逆回りでも歩いてみる。目が回ったりしないように、無理せず行う。

介護レクリエーション「さあ、自分の足で歩こうよ!」レクリエーションの流れのイラスト(9)

【著者からアドバイス】介助のポイント

  1. 車椅子のタイヤの空気やその他の箇所の安全点検をしておきましょう
  2. つまずいてころばないように、そばについてください
  3. 疲れないように休みを入れましょう

編著者/原田律子

※本記事は『高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク』(いかだ社/2005年3月12日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています

書籍紹介

高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク

出版社: いかだ社

原田律子(編著)
車椅子に乗り始めの「初期」から、日常生活の動きができる「中期」、かなり乗り回せる「回復期」まで、段階を追って日常生活を取り戻すための健康体操とレクリエーションを22種類紹介します。運動のねらいや介助のポイントなども明記。機能回復に役立ち、毎日無理なく楽しめます!

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  • 原田律子

    日本リハビリテーション専門学校、日本福祉教育専門学校、多摩リハビリテーション学院、関東リハビリテーション専門学校で、体育理論と実技を指導した。中学校1級、高校2級保健体育教諭教員免許、スポーツテスト判定員(日本体育協会)/応急手当普及員(東京消防庁)/日本陸上競技連盟A級公認審判員。故人。

    原田律子のプロフィール

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