介護レクリエーション「リラックス体操」アイキャッチ画像

高齢者レクリエーション「リラックス体操」

ツボを刺激する体操で、血行促進やリラクゼーション効果があります。背中は隣の人にやってもらい和やかな雰囲気を演出しましょう。

参加人数、所要時間、効果など

参加人数
何名でも可
所要時間
30~60分
効果
血行促進
リラクゼーション

用意するもの

ボール
手で握れる程度の大きさで少し柔らかいもの。人数分。
食品用ラップフィルムの芯
人数分
全身、足の裏のツボの位置の図
ホワイトボード

体操のやり方

準備

スタッフは、全身と足の裏のツボを図解したイラストを作成し、ホワイトボードに貼っておきます。

介護レクリエーション「リラックス体操」イラスト[1]

隣の人に手が届くくらいの間隔をあけて円形に座ります。最初は、ボールを使って上半身を刺激します。ボールはコロコロと10秒くらいゆっくりと円を描くように転がします。

  1. 首や耳のあたりから頭頂部に向けて転がします
  2. 首から肩先にかけて肩コリをほぐすように転がします
  3. 手首からひじにかけて転がします
  4. ひじから肩にかけて転がします
  5. 背中は隣の人にやってもらいます。10秒転がしたら体の向きを変え、反対側の隣の人の背中にボールを転がします
介護レクリエーション「リラックス体操」イラスト[2]

注意するポイント

片マヒの人は健側の手で無理のないように行います。隣の人の背中に腕を伸ばすときにバランスをくずしやすいので、スタッフは十分注意しましょう。

数字2の画像[介護レクリエーション_体操・スポーツ]

足の裏のツボを食品用ラップフィルムの芯を転がして刺激します。

レクを盛り上げるアイデア①

進行係は、「〇〇を押すと、お通じがよくなりますよ」など、効果を説明しながら行いましょう。

介護レクリエーション「リラックス体操」イラスト[3]

注意するポイント

片マヒの人はスタッフが介助することで患側の足のツボ押しも可能です。痛みのない範囲で無理なく行うようにします。また、ツボは左右の足で異なる場合があるので、よく確認しておきましょう。

数字3の画像[介護レクリエーション_体操・スポーツ]

ボール、または食品用ラップフィルムの芯を使って足と腕全体を刺激します。【1】の要領でゆっくり転がします。

  1. 足首からひざにかけて転がします
  2. ひざから足のつけねにかけてももの上を転がします
  3. 手首から肩まで腕全体に転がします
介護レクリエーション「リラックス体操」イラスト[4]

ラップフィルムの芯は両端を持って行います。
①~③を、2~3セットを目途に行います。1セットが終わったら休憩し、効果を説明します。

レクを盛り上げるアイデア②

足に手が届かなかったり、やりにくそうだったりする場合は、スタッフは声かけをしてフォローをします。

注意するポイント

参加者に痛みのあるときなどは無理のない範囲で行うようにします。

監修/社会福祉法人 世田谷区社会福祉事業団

※本記事は『車いすの人でも楽しめる!レクリエーション50+盛り上げるアイデア100』(誠文堂新光社/2014年5月16日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています

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