ADLの基本的な動作を取り入れて、歌に合わせた振付けを考えます。体を使って体操をしたあとは、達成感が得られます。
ADLとは、Activities of Daily Livingの略称で「日常生活動作」と訳します。日常生活を営むうえで必要な食事や排泄、整容などをの基本的な動作のことです。
目次
参加人数、所要時間、効果など
- 参加人数
- 何名でも可
- 所要時間
- 20~30分
- 効果
- ADLの向上
達成感を得られる
用意するもの
- ホワイトボード
体操のやり方
参加者に歌う歌を決めてもらい、替え歌を作りながら一緒に振付けを決めていきます。スタッフはホワイトボードに替え歌をすべて書き出します。例えば、「ドレミの歌」の音階説明の歌詞をすべて食べ物の名前に変えてみましょう。
注意するポイント
動作はゆっくりと行い、同じ動作の繰り返しを時々入れて、動きが難しくならないようにします。
替え歌を歌いながら、みんなで考えた振付けで体操をします。
♪「ド」はドーナツのド
腕を上げて丸を作ります。
注意するポイント
片マヒの人は、健側の手で無理なく痛みのない範囲でやりましょう。
♪「レ」はレモンのレ
レモンをかじって酸っぱいときの顔をします。
レクを盛り上げるアイデア①
ファ・ソ・ラ・シ・ドも同じように食べ物の歌詞を考えます。アイデアにつまったら、スタッフは「ファはファミレスのハンバーグのファ~、はどうですか!?」などと笑いを誘う歌詞を提案してみましょう。
♪「ミ」はみかんのミ
「みんなのミ」を「みかんのミ」に替えて、みなんをむく動作をします。
レクを盛り上げるアイデア②
ほかにも、子どもの頃の懐かしい歌や好きな童謡を思い出してもらい、替え歌にして振付けを考えてみましょう。「お花見」「ピクニック」などとテーマを決めると、アイデアが出やすくなります。
監修/社会福祉法人 世田谷区社会福祉事業団
※本記事は『車いすの人でも楽しめる!レクリエーション50+盛り上げるアイデア100』(誠文堂新光社/2014年5月16日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています