高齢者、介護施設のレクリエーション「はじめの1個」(高齢者も楽しい車椅子でできる健康体操&レク)

介護レクリエーション「はじめの1個」

ボールの山から1つずつ、箸やおたまで取ってザルに移していくゲームです。山を崩さないように上手に取りましょう。

参加人数、ねらい

参加人数
1チーム4~5人で2チームにわかれる
ねらい
  1. ボールの山が崩れないように取ることにより、集中力を高める
  2. 肩関節の強化を図り、肩や腕がスムーズに動くようにする

用意するもの

紙ボール
40~60個程度。新聞紙を握りこぶし大に丸めてビニールテープで止めたもの
わり箸や菜箸など。滑りにくいものがよい
おたま
ザル

介護レクリエーション「はじめの1個」で使用するおたま、ザル、紙ボール、箸のイラスト

楽しむためのポイント

  • 紙ボールの山をなるべく崩さないように取っていく
  • 片麻痺の人も参加できる
  • 手指に障害のある人は、自分で箸が良いかおたまが良いか、選ぶことができる
  • 障害の程度によっては、手で掴むこともできる

ゲームのやり方

箸やおたまを使った紙ボールの移し替えゲームを2つ紹介します。

【ゲーム1】箸で掴もう

テーブル上に、チームごとに紙ボールを20~30個積み上げる。チームごとに1列に並び、各チームの1人目が箸を持つ。

介護レクリエーション「はじめの1個」レクの流れのイラスト[1]

スタートの合図で、箸で紙ボールを1つ取り、ザルに入れる。次の人に箸を渡し、1つ紙ボールを取ってザルに入れる。

順番に取り、時間内にいくつボールが取れたかを競う。または全部のボールが早くなくなったチームを勝ちとする。

介護レクリエーション「はじめの1個」レクの流れのイラスト[2]

小さいテーブルの場合はチーム別にテーブルにつく。やり方は同じ。

介護レクリエーション「はじめの1個」レクの流れのイラスト[3]

【ゲーム2】おたまですくおう

箸の代わりにおたまですくってボールを取っていく。

進め方はゲーム1と同じ。どうしても取れない場合は手で掴んでも構わない。

介護レクリエーション「はじめの1個」レクの流れのイラスト[4]

【著者からアドバイス】介助のポイント

  1. ゆっくり、リラックスして行わせるようにしましょう
  2. ザルは介助者が移動させるのがよいでしょう
  3. 手が痺れていないか、顔に疲れが見えないがどうかチェックしましょう
  4. 紙ボールが床に落ちたら介助者が拾ってあげましょう
  5. 肩を上げた状態が続くので、休みを取りながらゆっくり行いましょう

編著者/原田律子

※本記事は『高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク』(いかだ社/2005年3月12日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています

書籍紹介

高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク

出版社: いかだ社

原田律子(編著)
車椅子に乗り始めの「初期」から、日常生活の動きができる「中期」、かなり乗り回せる「回復期」まで、段階を追って日常生活を取り戻すための健康体操とレクリエーションを22種類紹介します。運動のねらいや介助のポイントなども明記。機能回復に役立ち、毎日無理なく楽しめます!

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  • 原田律子

    日本リハビリテーション専門学校、日本福祉教育専門学校、多摩リハビリテーション学院、関東リハビリテーション専門学校で、体育理論と実技を指導した。中学校1級、高校2級保健体育教諭教員免許、スポーツテスト判定員(日本体育協会)/応急手当普及員(東京消防庁)/日本陸上競技連盟A級公認審判員。故人。

    原田律子のプロフィール

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