手のひらや手の甲でボールを打ち、ネットの上を越したり下をくぐらせたりして、お互いに打ち合います。上肢の運動ができれば、片麻痺の人や手指が使えない人も一緒に楽しむことができます。
目次
参加人数、ねらい
- 参加人数
- 1チーム4~5人で2チームにわかれる
- ねらい
- 集中力を養う
- ネットを越すように打つことで背筋が伸び、姿勢がよくなる
- 肺活量の増大につながる
用意するもの
- ソフトテニスのボール
- 数個
- ラップの芯
- 2本
- すずらんテープ
- ビニールテープ
ラップの芯、すずらんテープ、ビニールテープでかんたんなネットをつくろう
ラップの芯にすずらんテープを貼りネットにする。芯はビニールテープなどでテーブルに固定する。
楽しむためのポイント
レクリエーションのやり方
2チームにわかれてテーブルにつく。ジャンケンに勝った方から始める。
ボールを手のひらまたは手の甲で打ち、相手のコート内に転がす。
相手のコートに返すまで何回打ってもよいとする。
自陣でボールを床に落としたら相手チームのポイント。5点先取したら勝ち。
または(短めに)時間を決めて、点の多い方を勝ちとしてもよい。
はじめは転がしてネットの下を通す
ボールは転がしてもいいし、弾ませてネットの上を越してもよい。
ネットの下を通す方が楽なので、最初は転がすやり方で行うようにする。
慣れてきたらネットの上を越すように打つ
慣れてきたらネットを越すように打ったり、自分の打ちやすいやり方で打ってよい。
【著者からアドバイス】介助のポイント
- ボールにばかり気をとられると、バランスを崩しやすい。車椅子が倒れないようにいつも注意しましょう
- 片麻痺の人の側には1人介助者がついて、麻痺側の方にボールが来たら、ボールを手渡してあげましょう
- 障害のあるお年寄りは長時間プレイすると疲れるので、避けましょう
- ネットを越すように打つ場合、手が肩の高さまで上がるので、無理をさせないようにしましょう
編著者/原田律子
※本記事は『高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク』(いかだ社/2005年3月12日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています