高齢者、介護施設のレクリエーション「卓上ローリングバレーボール」(高齢者も楽しい車椅子でできる健康体操&レク)

介護レクリエーション「卓上ローリングバレーボール」

手のひらや手の甲でボールを打ち、ネットの上を越したり下をくぐらせたりして、お互いに打ち合います。上肢の運動ができれば、片麻痺の人や手指が使えない人も一緒に楽しむことができます。

参加人数、ねらい

参加人数
1チーム4~5人で2チームにわかれる
ねらい
  1. 集中力を養う
  2. ネットを越すように打つことで背筋が伸び、姿勢がよくなる
  3. 肺活量の増大につながる

用意するもの

ソフトテニスのボール
数個
ラップの芯
2本
すずらんテープ
ビニールテープ

ラップの芯、すずらんテープ、ビニールテープでかんたんなネットをつくろう

ラップの芯にすずらんテープを貼りネットにする。芯はビニールテープなどでテーブルに固定する。

介護レクリエーション「卓上ローリングバレーボール」レクに必要なネットのイラスト[1]

楽しむためのポイント

  • 片麻痺の人、手指が使えない人でも、上肢の運動ができれば楽しめる
  • 力具合に個人差があるので、何回でも打ってよいこととする

レクリエーションのやり方

2チームにわかれてテーブルにつく。ジャンケンに勝った方から始める。

数字2の画像[介護レクリエーション_体操・スポーツ]

ボールを手のひらまたは手の甲で打ち、相手のコート内に転がす。

相手のコートに返すまで何回打ってもよいとする。

介護レクリエーション「卓上ローリングバレーボール」レクの流れのイラスト[1]
数字3の画像[介護レクリエーション_体操・スポーツ]

自陣でボールを床に落としたら相手チームのポイント。5点先取したら勝ち。

または(短めに)時間を決めて、点の多い方を勝ちとしてもよい。

はじめは転がしてネットの下を通す

ボールは転がしてもいいし、弾ませてネットの上を越してもよい。

ネットの下を通す方が楽なので、最初は転がすやり方で行うようにする。

介護レクリエーション「卓上ローリングバレーボール」レクの流れのイラスト[2]

慣れてきたらネットの上を越すように打つ

慣れてきたらネットを越すように打ったり、自分の打ちやすいやり方で打ってよい。

介護レクリエーション「卓上ローリングバレーボール」レクの流れのイラスト[3]

【著者からアドバイス】介助のポイント

  1. ボールにばかり気をとられると、バランスを崩しやすい。車椅子が倒れないようにいつも注意しましょう
  2. 片麻痺の人の側には1人介助者がついて、麻痺側の方にボールが来たら、ボールを手渡してあげましょう
  3. 障害のあるお年寄りは長時間プレイすると疲れるので、避けましょう
  4. ネットを越すように打つ場合、手が肩の高さまで上がるので、無理をさせないようにしましょう

編著者/原田律子

※本記事は『高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク』(いかだ社/2005年3月12日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています

書籍紹介

高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク

出版社: いかだ社

原田律子(編著)
車椅子に乗り始めの「初期」から、日常生活の動きができる「中期」、かなり乗り回せる「回復期」まで、段階を追って日常生活を取り戻すための健康体操とレクリエーションを22種類紹介します。運動のねらいや介助のポイントなども明記。機能回復に役立ち、毎日無理なく楽しめます!

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  • 原田律子

    日本リハビリテーション専門学校、日本福祉教育専門学校、多摩リハビリテーション学院、関東リハビリテーション専門学校で、体育理論と実技を指導した。中学校1級、高校2級保健体育教諭教員免許、スポーツテスト判定員(日本体育協会)/応急手当普及員(東京消防庁)/日本陸上競技連盟A級公認審判員。故人。

    原田律子のプロフィール

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