高齢者、介護施設のレクリエーション「行ったり来たりしましょう」(高齢者も楽しい車椅子でできる健康体操&レク)

介護レクリエーション「行ったり来たりしましょう」

右から左へ、左から右へ物を移し替えていくゲームです。片麻痺の人でも参加できるので、多くの利用者さんが一緒に楽しめます。

参加人数、ねらい

参加人数
1チーム4~5人で2チームにわかれる
ねらい
  1. 物を移動させる運動により、肩の動きをやわらかくする
  2. 指先と腕の筋力強化につながる
  3. 自分の右側、左側を認識することができる

用意するもの

積み重ねて握りやすいもの
プリンの空き容器、トイレットペーパー、箱ティッシュ、石けん箱など

楽しむためのポイント

  • 片手で持ってもいいし、両手で持ってもよい
  • 必ず重ねるようにする
  • あわてず、ゆっくり正確に重ねるようにする
  • 片麻痺の人も自分のペースで行える(片方の上肢が使えればだれでも可能)
  • 積み重ねるのは目の高さまでとする

ゲームのやり方

プリンの空き容器を使って楽しめるゲームを2つ紹介します。

【ゲーム1】1人ずつ順番にプリン容器を重ねる

テーブル上の右側にプリン容器を重ねておく(目の高さまでを上限とする)。

各チームから1人ずつ前に出て、容器を1つずつ左側に移動して積み重ねていく。

終わったら次の人が前に出て、今度は右側へ1つずつ移動して積み重ねていく。チーム全員が終わったら終了とする。

介護レクリエーション「行ったり来たりしましょう」ゲームの流れのイラスト[1]

【ゲーム2】テーブルを囲んで次の人にバトンタッチ

隣の人とある程度の間隔を置いて座る。1番目の人の右側に、図のようにプリン容器を重ねておく。

スタートの合図でプリン容器を1つずつ左側に移して重ねていく。移し終わったら、左側の人が同じように自分の左側へ1つずつ重ねていく。これを繰り返す。チーム全員が終わったら終了。

介護レクリエーション「行ったり来たりしましょう」ゲームの流れのイラスト[2]

【著者からアドバイス】介助のポイント

  1. 集中して(はりきりすぎて)疲れが出ていないかどうか注意しましょう
  2. あわてさせないように促しましょう

編著者/原田律子

※本記事は『高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク』(いかだ社/2005年3月12日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています

書籍紹介

高齢者も楽しい 車椅子でできる健康体操&レク

出版社: いかだ社

原田律子(編著)
車椅子に乗り始めの「初期」から、日常生活の動きができる「中期」、かなり乗り回せる「回復期」まで、段階を追って日常生活を取り戻すための健康体操とレクリエーションを22種類紹介します。運動のねらいや介助のポイントなども明記。機能回復に役立ち、毎日無理なく楽しめます!

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  • 原田律子

    日本リハビリテーション専門学校、日本福祉教育専門学校、多摩リハビリテーション学院、関東リハビリテーション専門学校で、体育理論と実技を指導した。中学校1級、高校2級保健体育教諭教員免許、スポーツテスト判定員(日本体育協会)/応急手当普及員(東京消防庁)/日本陸上競技連盟A級公認審判員。故人。

    原田律子のプロフィール

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