介護をする際に、ご利用者が不快感をもたないよう注意しなければいけないことがあります。
本記事では、「体に触れる」「プライベート空間の確保」という介護技術の基本となる注意点を解説します。
本記事では、「体に触れる」「プライベート空間の確保」という介護技術の基本となる注意点を解説します。
目次
体に触れる際の注意点
ご利用者の体に触れる際、指先などの小さな面で支えたり、握ったりすると、場合によっては内出血や皮膚を傷つけたりする危険があります。
何よりも、体をつかまれることは同性であっても不快なものです。なるべく指をそらせたり、指先が触れないように意識しながら、広い面の部分でご利用者の体を支えるように触れるよう心がける必要があります。


プライベート空間を意識する
プライベート空間とは、ご利用者が片手を伸ばした範囲の空間です。
声をかけたり、話をする際には、このプライベート空間に入らないように距離を取ったうえで、介助者が腰を落とすなどして目線を合わせることが大切です。車イスやベッド上におられる方へも同様の配慮が必要です。

車イスの場合も片手の距離がプライベート空間になります。目線の高さだけではなく、距離感も意識し、声をかけるようにします。

著者/高山彰彦
※本記事は『あなたのための介護技術 基本編』(文芸社/2018年2月15日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています