折り紙は簡単なものから難しいものまで、参加者の技量に合わせて楽しめるレクリエーションです。出来上がった作品をお互いに見せ合い、コミュニケーションがとれるのも良いところです。
参加人数、所要時間、効果など
- 参加人数
- 2人~
- 所要時間
- 15分~
- どこを使うか
- 体、頭、心、対人
- 効果
- 手指の運動
- 協調性を高める
用意するもの
- 折り紙
- 折り紙の本
- または折り方が載っているテキスト
レクのやり方
隊形
席につく。教えたり、見せたりする場合に、支援者は利用者の隣に座る。
【導入】
折り紙が得意な利用者を先生役に決め、みんなに紹介する。
今日は、折り紙名人の鈴木さんに先生役になっていただいて、折り紙を習いたいと思います。それでは鈴木さん、よろしくお願いします
POINT
創作活動は必ずしも支援者が得意で教えられるわけではないので、あらかじめ得意な利用者に先生役を依頼しておくと、その利用者の励みにもなります。
作品づくりに入る前に、支援者と一緒にきれいに折る練習をする。
まず手先の体操をします。折り紙は1回1回、角と角をきっちり合わせていかないと、きれいな作品になりません。まずきれいに折る練習から始めましょうね
【説明】
テーマは決めるものの、各自が折るものはテキストから選んでもらう。
今日のテーマは、秋です。こちらに秋に関連した作品のテキストのコピーがあるので、好きなものを選んでください。わからなくなったら、鈴木さんに聞いてくださいね
POINT
麻痺のある人には、麻痺側の手の代わりをするサポート役が必要です。また、視空間認知機能が低下している人には、支援者が横に座り、一緒に行いましょう。
作品を見せ合って、コミュニケーションに役立てる。
アドバイス「こんなときは…」
展示を工夫して折り紙の世界を広げる
折り紙は簡単なものから、難易度の高いものまで、幅広いバリエーションがあるので、難易度を上げていくのも楽しいですね。
各自がつくった作品を持ち寄り、別の作品へと発展させたり、色画用紙やほかの画材を使い、折り紙作品を使った風景や壁飾りなどをつくるのもおすすめです。創作の楽しさが2倍になるでしょう。現物の展示はもちろん、写真撮影したものを展示するのもおすすめです。
監修/杉浦史晃
※本記事は『もっと笑顔を引きだす!ユーキャンの介護レクリエーション春夏秋冬』(ユーキャン/2014年10月27日発売)の内容より一部を抜粋・再編集して掲載しています