第30回:平成29年度(2018年) 問題120 総合問題

次の事例を読んで、質問に答えなさい。

〔事例:問題120から問題122まで〕
N市に住んでいるDさん(64歳、男性)は38歳の時にバイクで事故を起こして、第(だい)6頸髄節(けいずいせつ)まで機能残存の頸髄損傷(けいずいそんしょう)(cervical cord injury)となった。上肢の筋力向上と可動域の確保のためにリハビリテーションを行ったが、手関節は拘縮して、スプーンを握ることはできなかった。また、夏になると障害の特性から体調が悪くなることを自覚していた。施設への入所も考えたが、家族と共に暮らすことを選んで、N市の居宅介護、重度訪問介護、地域生活支援事業の移動支援等の障害福祉のサービスを利用して生活していた。
最近、Dさんは元気がなく沈んだ様子である。心配したE介護福祉職が、「最近、元気がないようですが、何か心配事でもあるのですか」とDさんに聞いた。Dさんは、「65歳になると介護保険のサービスに移行して、障害福祉のサービスが利用できなくなるのではないか」、特に、「趣味の映画を映画館で見るための移動支援のサービスを利用できなくなるのではないか」と心配していた。

〔問題〕
Dさんの夏の体調悪化を予防する対応として、最も適切なもの1つ選びなさい。

  1. 1
    冷房設備のある部屋で過ごすように勧める。
  2. 2
    清潔な空気を入れるように、時々換気することを勧める。
  3. 3
    気温が上昇したら、なるべくベッドで休息することを勧める。
  4. 4
    日中仮眠をとることを勧める。
  5. 5
    食べやすいものを食べることを勧める。
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監修者のご紹介

  • 高野晃伸
    中部学院大学短期大学部社会福祉学科 教授

    高野晃伸

    介護福祉士、介護支援専門員。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などで現場経験を積み、松本短期大学介護福祉学科非常勤助手、名古屋柳城短期大学専攻科非常勤講師を経て、現在は中部学院大学短期大学部社会福祉学科の教授。

    ホームページ|中部学院大学プロフィールページ

    高野晃伸のプロフィール

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