第29回:平成28年度(2017年) 問題114 総合問題

次の事例を読んで、質問に答えなさい。

〔事例:問題114から問題116まで〕
Jさん(80歳、男性、要介護2)は、2年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こして、左片麻痺(ひだりかたまひ)になった。Jさんは、自宅で妻(80歳)と過ごしたいと訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して、二人で暮らしていた。
Jさんは、数か月前に肺炎(pneumonia)を起こして入院した。炎症症状は消失したが、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)を保菌した状態で退院した。
退院後のJさんは、なんとか立位がとれる状態である。排泄(はいせつ)は、ポータブルトイレを利用して、妻が介助している。尿意はあり、1日の尿の回数も正常である。しかし、日が経(た)つにつれて、妻には日に何回も行う立ち上がりや、ズボンや下着の上げ下ろしの介助は負担になり、時間がかかってJさんが失禁してしまうことも増えてきた。

〔問題〕
妻は、JさんがMRSAの保菌者であることを気にしていた。
妻が日常生活で留意する点として、最も適切なもの1つ選びなさい。

  1. 1
    Jさんの食器は別にして洗浄する。
  2. 2
    手洗いと手指の消毒を行う。
  3. 3
    介助するときは、使い捨ての予防着を着用する。
  4. 4
    Jさんの衣類は別にして洗濯する。
  5. 5
    ポータブルトイレは、10%の次亜塩素酸ナトリウム溶液で消毒する。
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監修者のご紹介

  • 高野晃伸
    中部学院大学短期大学部社会福祉学科 教授

    高野晃伸

    介護福祉士、介護支援専門員。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などで現場経験を積み、松本短期大学介護福祉学科非常勤助手、名古屋柳城短期大学専攻科非常勤講師を経て、現在は中部学院大学短期大学部社会福祉学科の教授。

    ホームページ|中部学院大学プロフィールページ

    高野晃伸のプロフィール

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