介護福祉士、介護支援専門員。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などで現場経験を積み、松本短期大学介護福祉学科非常勤助手、名古屋柳城短期大学専攻科非常勤講師を経て、現在は中部学院大学短期大学部社会福祉学科の教授。
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〔事例:問題114から問題116まで〕
Jさん(80歳、男性、要介護2)は、2年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こして、左片麻痺(ひだりかたまひ)になった。Jさんは、自宅で妻(80歳)と過ごしたいと訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して、二人で暮らしていた。
Jさんは、数か月前に肺炎(pneumonia)を起こして入院した。炎症症状は消失したが、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)を保菌した状態で退院した。
退院後のJさんは、なんとか立位がとれる状態である。排泄(はいせつ)は、ポータブルトイレを利用して、妻が介助している。尿意はあり、1日の尿の回数も正常である。しかし、日が経(た)つにつれて、妻には日に何回も行う立ち上がりや、ズボンや下着の上げ下ろしの介助は負担になり、時間がかかってJさんが失禁してしまうことも増えてきた。
〔問題〕
妻は、JさんがMRSAの保菌者であることを気にしていた。
妻が日常生活で留意する点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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