転職活動中のケアマネジャーの方、これからケアマネジャーを目指すかた向けに、採用担当者から好印象を持たれる志望動機を作成するうえでのポイントと例文集を紹介します。

ケアマネジャーの志望動機の例文をすぐに見たい方はこちら

ケアマネジャーの仕事や必要な資格をおさらい

まずはケアマネジャーの仕事内容や必要な資格をおさらいしましょう。

ケアマネジャーの主な仕事内容はケアプランの作成で、そのほかにもサービス担当者会議を主催したり、各サービス事業者が適切に介護報酬を受け取るための給付管理などを行います。いわば介護保険のスペシャリストだと言えます。

ケアマネジャーは働く場所で異なる呼称があり、それぞれ居宅ケアマネ、施設ケアマネと呼ばれます。居宅ケアマネは自宅に住んでいる利用者さん施設ケアマネは施設に入居している利用者さんに対してサポートを行います。

毎年10月に行われるケアマネジャー試験が行われ、合格率は約20%程度。ほかの介護関連の資格に比べると難易度が高い試験です。

※ケアマネジャーの上位職として、主任ケアマネジャー(主任ケアマネ)があります。主任ケアマネは、介護施設や居宅介護支援事業所以外にも、地域包括支援センターなどに配置される職種です。

※ケアマネジャーについて詳しくはこちら→『ケアマネジャー(介護支援専門員)とは? 仕事内容や給料、なり方を解説

ケアマネジャーに採用される志望動機のポイント

採用担当者に伝わりやすい志望動機の構成と、ケアマネジャーならではのポイントを解説します。

志望動機は3段構成で作成する

履歴書に書くときも面接で回答するときも、志望動機は「結論」「経験(きっかけや根拠)」「入職後のイメージ」の3つの要素で作成しましょう。わかりやすい構成で書くことで、採用担当者に熱意が伝わりやすくなります。

  1. 結論:なぜその施設・事業所に入職したいのか
  2. 経験(きっかけや根拠):どのような経験から、その施設・事業所で働きたいと思ったのか
  3. 入職後のイメージ:入職後、その施設・事業所でどのような活躍をしたいか

※志望動機の詳しい書き方はこちら→『志望動機を書くときの3つのポイント

ケアマネジャーの志望動機のポイント

【ケアマネジャー志望動機ポイント】1.エピソードを志望動機につなげる2.志望先の理念や方針への共感をアピール

ケアマネジャーの志望動機では、以下の2つのポイントを意識しましょう。

  1. エピソードを志望動機につなげる
  2. 志望先の理念や方針への共感をアピール

①エピソードを志望動機につなげる

志望動機を書く際は、その施設で働きたいという気持ちにつながるようなエピソードを盛り込みましょう。

ケアマネジャー未経験者の場合は、なぜケアマネジャーを目指そうと思ったのか、これまでの介護業界での経験に触れつつ志望動機を入れるのがおすすめです。

ケアマネジャー経験者の場合は、転職しようと思ったきっかけとなったエピソードを伝えることで、採用担当者に「こういうケアマネジャーを目指したい」「利用者さんにこんな支援がしたい」という熱意が伝わりやすくなります。

②志望先の理念や方針への共感をアピール

志望動機のなかで、応募先の施設の方針に共感していることをアピールしましょう。

採用担当者が一番気にしているのは、「数ある施設(または事業所)のなかからなぜうちを選んだのか」という点です。採用する以上は、理念や方針に共感し、長く勤めてほしいと考えているからです。

ホームページやパンフレットなどを必ず確認し、応募先に感じる魅力を明確にしておくことが重要です。

【未経験者向け】ケアマネジャーの志望動機例文集

これからケアマネジャーを目指す方向けの志望動機の例文を3つ紹介します。

3つの志望動機をチェック!ケアマネ・未経験

※現役ケアマネジャー向けの志望動機は4章「【経験者向け】ケアマネジャーの志望動機例文集」で紹介します。

1.施設介護職から施設ケアマネ(特養)に転職

貴施設の自立支援の考え方に共感し、応募させていただきました。

私はこれまで約8年間、デイサービスと特養で介護職として働いて参りました。ケアマネジャーを目指したのは、ケアプランの内容がご利用者様に与える影響が大きいと感じたからです。以前、あるご利用者様の担当ケアマネジャーが変更になり、ケアプランにリハビリが盛り込まれたことで身体機能が大きく回復したケースがありました。その経験から、ケアマネジャーの役割の重要性を感じ、ケアマネジャーの資格を取得しました。

自立支援に重きを置いている貴施設で、ご利用者様とご家族が求めるケアプランの実現に向けて、現場経験も活かして取り組んでいきたいです。

2.訪問介護・サ責から居宅ケアマネに転職

「ご利用者様とご家族の意思を可能な限り尊重する」という方針に大変魅力を感じ、貴事業所を志望いたしました。

訪問介護のヘルパーとしてサービスを提供するなかで、ご利用者様から「もっと自分でできることを増やしたい」「家族が私の面倒を見なきゃいけない時間を減らしたい」という相談を受けることがありました。そこで、現場のいちヘルパーとしてではなく、ケアマネジャーとしてご利用者様やご家族の状況に合わせたサービス内容のプランニングをしたいと考えるようになりました。

貴事業所の理念である、ご利用者様とご家族に寄り添ったケアプランを提供できるケアマネジャーを目指していきたいと考えております。

3.看護師から居宅ケアマネに転職

看護師の経験をケアマネジャーとして活かしたいと思い、志望いたしました。

私はこれまで、看護師として病棟勤務、訪問看護を経験しました。特に訪問看護では、在宅で過ごされている患者様に対して、「医療の面だけでなく、もっと生活全体をサポートしてあげたい」と感じることが多々ありました。医療意識のあるケアマネジャーとして、ご利用者様の状態に合わせたケアプランを作成することができ、適切な医療サービスにもつなげることができると考えました。

貴事業所の、「個別性に配慮したケアプランを作成し、生活全体の質を上げる」という理念に共感し、私のこれまでの経験やスキルを活かせる環境で活躍していきたいと考えています。

キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーから一言

施設ケアマネに応募する場合は、応募先の施設形態の特徴を踏まえた志望動機を作成しましょう。

施設形態によって利用者の傾向も異なるので、特養=要介護3以上で終身利用が前提、老健=在宅復帰を目標としているなど、特徴を捉えることで志望度の高さを伝えることができます。

【経験者向け】ケアマネジャーの志望動機例文集

4つの志望動機をチェック!ケアマネ・経験あり

1.居宅ケアマネから居宅ケアマネに転職

貴事業所の「自立支援」の考え方と積極的な在宅での看取りを行う方針に共感し、志望いたしました。

私はこれまで7年間、ケアマネジャーとして働いて参りましたが、ご利用者様やご家族から何度も、「できる限り長く自宅で過ごしたい」「自分でできることを増やしたい」という言葉を耳にしました。

貴事業所は自立支援と在宅での看取りを積極的に行っており、ていねいなコミュニケーションを通してご利用者様やご家族の要望に沿うことを重視しております。これまで培ってきた傾聴力を活かして、お一人おひとりに喜んでいただけるケアマネジャーを目指したいと考えております。

2.居宅ケアマネから施設ケアマネ(有料老人ホーム)に転職

ご利用者様とより深い信頼関係を築きたいと考え、貴施設を志望いたしました。

これまで居宅ケアマネとして3年間働いて参りました。そのなかで、よりご利用者様やご家族と強固な信頼関係を築いたうえでケアマネジャーとしてご支援できるように、再び現場兼任のケアマネジャーとして働きたいと考えるようになりました。

貴施設では、基本的にケアマネジャーが現場業務を兼任しているとお聞きしました。日々のケアでコミュニケーションを取り信頼関係を構築しながら、ご利用者様に満足いただけるケアプランを提供していきたいと考えております。

3.施設ケアマネ(老健)から施設ケアマネ(特養)に転職

ご利用者様を最期までお支えしたいと考え、看取りケアに力を入れている貴施設を志望いたしました。

私はこれまで介護老人保健施設で5年間勤務してまいりましたが、在宅復帰を支援できるというやりがいを感じる一方、ご利用者様に長く携わることができないことを残念に感じておりました。ご利用者様から、「在宅復帰は嬉しいけど、あなたともっとお話したかったわ」と言われたことは今でも強く記憶に残っています。

そこで、看取りケアに力を入れている貴施設で、お一人おひとりに最期まで寄り添っていきたいと考えております。

4.施設ケアマネ(特養)から居宅ケアマネに転職

ケアマネジャーとしてスキルアップすることでより個別性の高いケアプランを作成し、ご利用者様への満足度を向上させたいと思い、貴事業所を志望いたしました。

私はこれまで約3年間、特別養護老人ホームでケアマネジャーとして勤務して参りました。そのなかで自立支援や重度化予防の観点でより個別性の高いケアプランを作成することができれば、さらにご利用者様に貢献できると考えるようになりました。

貴事業所では、積極的にケアマネジャー同士での勉強会や情報共有会を行っており、幅広い地域資源を活用して利用者さんお一人おひとりに充実したケアプランを立てることに注力しています。これまでのケアマネジャーとしての経験も活かしながら、より幅広いケアプラン作成のスキルや知識を磨いていきたいと考えております。

キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーから一言

例文を参考に、自分のエピソードを踏まえた志望動機を作成すれば、採用担当者に熱意が伝わる志望動機を作成できます。

もし不安な場合は、キャリアアドバイザーに志望動機の作成や面接対策を手伝ってもらえる転職サポートなどに登録してみるのもいいでしょう。